全日本学生音楽コンクール全国大会でピアノ部門高校生の部で3位入賞した 中山 結菜さん 柏尾町在住 17歳
幸せ届ける音楽家へ
○…毎日新聞社主催で5つの都市で行われた予選では東京大会に出場。128人の応募者の中から全国大会に駒を進め、本選では13人中3位に入賞した。「緊張で手がこわばることもあったけど、あきらめずに”すてきな演奏をする”それだけに集中していました。3位になれて本当にうれしかった」とほほえむ。
○…5歳でピアノを始めたものの、練習が好きではなく、両親から叱られることもしばしば。中学生になり、ふと自身が練習していた曲の作者やその背景を調べてみると、思いの外おもしろく、練習に身が入るように。「曲の知識が多いほど、作者の気持ちを想像しながら演奏でき、楽しくなりました。そのうちに、弾きたい曲も増えていって」。一方で、舞台に立つと、緊張から手がしびれるといった症状に悩まされた。迷いながらも、高校は音楽科のある学校へ進学。1、2年の頃はピアノとは少し距離を置き、チェンバロに注力するが、友人の伴奏をピアノで弾いているうちに、思いが再燃。今回3年ぶりに同コンクールへ応募した。
○…ピアノを始めるきっかけとなった2つ上の姉とは大の仲良し。音楽を志す者同士、切磋琢磨する仲という。歴史が好きで、城など武将ゆかりの地を巡るのが趣味。「尊敬するのは、直江兼続と妻のお船。2人は自分の身を削ってでも、仕えていた上杉景勝に尽くしていました。そこが魅力的です」と笑顔がはじける。
○…今春からは音大に進み、夢への道を一歩前進する。大学でもさまざまなことにチャレンジする考えだ。「将来は自分の演奏を聞いた人に辛いことを忘れさせたり、温かい気持ちにさせたり、幸せを届けられる音楽家になりたいです」と意気込んだ。
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