神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2011年3月31日 エリアトップへ

つるし雛作りの活動が認められ「施設功労賞」を受賞した 中上 光江さん 山谷在住 78歳

公開:2011年3月31日

  • LINE
  • hatena

絹の手触りに癒され続けて

 ○…中村地区センターが開館した6年前から講座でつるし雛作りを指導。作品はセンター内に飾られ、来館者に安らぎを与えてきた。それが認められ、区民利用施設協会が今年度初めて設けた「功労賞」に。「年を重ねても楽しめるものだから」とその魅力を語る。「どんなに疲れたり、嫌なことがあっても、つるし雛作りで絹を触ると癒される」。

 ○…山手で生まれ、戦後間もなく、おじがいた山谷に移った。そのおじが町内会長を務めていたこともあり、結婚後、自然と地域活動をするようになった。「開港100周年祭の式典に出たのが始まりかも」と今から53年前のことを思い出す。約360世帯の山谷の町内会長になって20年近く。町内会の会議場所がなかったころは自宅で会合を持った。「山裾が3つに分かれていて、まとまりづらいこともある」という地区だが、地域に多い一人暮らしの家に足繁く通うなど行動派。「何日かじっとしていると、胃の調子が悪くなって」と笑顔を見せる。

 ○…区保健活動推進員会の会長も務める。地区センターでは高齢者向けの体操教室を企画。月2回の教室には50人近くが集まる。つるし雛作りは、教室参加者の「習ってみたい」の声から始まったもの。子どものころ、母や祖母の傍らで見て学んだ裁縫の技術を活かし、ほかの人の作品を参考につるし雛を作り上げた。常に心掛けるのは地域貢献の思い。つるし雛講座でも「覚えたら身近な人に伝えて」の言葉を欠かさない。

 ○…夫と2人で暮らす。時間があれば「自然と落ち着く」という寺院を巡る。鎌倉はもちろん、京都や奈良へも足を運ぶ。「4月に大阪で国宝のご開帳があって、心はそっちへ行っている」と笑うが、高齢化や区役所移転に伴うバス路線確保など、地域には課題も多い。「元気でいられるのは地域のために動いているから」。年齢をまったく感じさせず、上品な語り口でこれからも山谷をまとめていく。
 

南区版の人物風土記最新6

高野 一哉さん

県内の若手塗装業者らによる「神奈川昭和会」の会長を務める

高野 一哉さん

別所在住 42歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表する

境 領太さん

中区在勤 39歳

3月14日

竹内 一郎さん

市大病院の医師で能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

二葉町在住 51歳

3月7日

川崎 順一朗さん

理容店「ヘアーサロン アンス」の店主で、県の優良衛生技能者に選ばれた

川崎 順一朗さん

山王町在住 61歳

2月29日

千原 幹男さん

2月17日に餅つき大会を行った中村町一丁目第二あずま会の会長を努める

千原 幹男さん

中村町在住 76歳

2月22日

佐藤 和義さん

「桜剣士会」の創設者で、今年度の市スポーツ普及功労賞を受賞した

佐藤 和義さん

南太田在住 65歳

2月15日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook