”あーす”を変えるエコライフ 環境連載 26 輸入と食品ロス 取材協力/ステップチェンジ
10月16日は世界の食料問題を考える「世界食料デー」でした。それに合わせ、10月は「世界食料デー」月間となっています。
日本は食料自給率が低く、食品廃棄物が多い国です。食料生産能力が低く、輸入に頼らざるを得ないのであれば、食物自給率が低いのは仕方がありません。しかし、日本は自給率の高い国でした。国産品よりも輸入品の方が安いということから、輸入量が増えたことと、米食からパン食のように私たちの嗜好が変化したことも自給率が低下した要因の一つです。
しかし、残念ながら日本は世界でも数少ない「食品ロス大国」なのです。
国内の消費量は年間9100万トンですが、食品製造業や外食業などの事業者から800万トン、一般家庭で1100万トンの食品廃棄物を出しています。
もちろん、中には皮や種、骨といった食べられない部位も含まれています。ですが、見た目が悪い、規格外、消費期限切れなど、食べられたはずの「食品ロス」が含まれており、その合計は年間500〜900万トンと試算されています(農水省調査)。
世界の人口は約70億人、うち10億人近い人が飢餓に苦しんでいます。日本のような食品ロス大国が原因なのでしょう。
私たちが輸入する量や食品を買う量、食べる量を減らそうとも、食料が飢餓に苦しむ方に渡る保証はありません。せめて、世界中の人に生きていく最低限の水と食料は行き渡ってほしいと願いながら、自らの行動を律することは、震災によって世界に示された日本人の「美徳」の一つなのではないでしょうか。
私たちにはこの想いを行動にできる機会が、1日に3回あるのです。
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