少年サッカー「バディーサッカークラブ」の監督として2度目の全国制覇に挑む 南雲 伸幸さん 宿町勤務 38歳
上達目指す 気持ち引き出す
○…県内467チームの代表として7月31日から始まる全日本少年サッカー大会に挑戦する。初出場で初優勝の快挙を成し遂げた2010年以来、2年ぶり2度目の全国の舞台。「チーム全体がまとまっていて、どの選手も得点できる」と、個人技が秀でていた2年前よりも選手全体のレベルは上だという。
○…千葉に住んでいた小学3年生のころ、「キャプテン翼」にあこがれてサッカーボールを蹴り始めた。その後、大学までプレーを続けられたのは指導者に恵まれていたからだという。「試合に負けても『いいプレーだったぞ』と言葉をかけてもらえるのは嬉しい」。大学時代に腰を痛めたこともあり、サッカーから離れ、自動車会社に就職。しかし、大学時代の仲間がJリーグで活躍するのを目の当たりにし、サッカーへの熱い思いが心の中にあることを隠せなくなった。15年前、幼児らにスポーツを教える「バディースポーツクラブ」のスタッフとして、指導者の道を歩み始める。
○…教える対象は幼稚園児から小学生までさまざま。「うまくなりたいという気持ちをいかに引き出すか」を常に考えている。幼児には成功体験を積み重ねさせ、褒めることを重視。小学校高学年には、失敗の理由を考えさせ、成功への道筋を明確にさせる。”生活=プレー”が持論で「日常生活で困った人を助けられる選手は、チームのピンチを即座に感じ取って走ることができる」という。
○…週末はいつも試合で家を空ける。8歳の長女は七夕の短冊に「バディーが日本一になれますように」と願いを込めていた。応援したい気持ちが強くなった長女は最近、チアリーディングを習い始めたという。家族全員が自分とチームを応援してくれていることを肌身で感じる。「神奈川の代表として1戦1戦を大事に戦いたい」。かすれ気味の声がもっと枯れるころ、指揮官に2年ぶり2度目の日本一の座が訪れるだろう。
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