神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2013年7月11日 エリアトップへ

母乳育児支援コラム1 抱いて、見つめて、話しかけて 保健師 朝倉 きみ子<増える母乳栄養の赤ちゃん>

公開:2013年7月11日

  • LINE
  • hatena

 戦前までは自宅でのお産がほとんどでしたが、戦後の約20年間で病院でのお産が普及し、1970年代には80%を超えました。この時代は母乳栄養児が減った時期と一致します。生後3カ月の母乳育児率は30・3%まで低下しました。

 この時代は、産後のお母さんと赤ちゃんは母子別室生活。退院時は栄養士による調乳(ミルクの与え方)指導が行われ、退院のお土産がミルクでした。そのため、母乳授乳の指導はあまりされませんでした。また、3時間ごとの授乳と泣けば安易にミルクを足すという傾向がありました。人工乳をたくさん飲んだ赤ちゃんは、おっぱいをのむ回数が減ります。お母さんの乳房の刺激が少なくなり、母乳の分泌が増えないという悪循環が起こるのです。

10年で環境変化

 しかし、この10年間で病院、診療所での取り組みが変化してきました。厚生労働省の調査によると、分娩を行う施設の70〜80%が母子同室を実施し、出産後30分以内に母乳を飲ませ、ほしがる時はいつでも母乳を飲ませています。産後すぐにお母さんと赤ちゃんが同室で過ごすことができるようになり、母乳栄養児の赤ちゃんは約60%(2010年度調査)に増えてきました。お母さんと赤ちゃんにとって良い環境が整ってきています。

 母乳育児の基本的な考えは、6カ月までは母乳だけで育て、その後は補完食(離乳食)を食べさせながら2歳あるいはそれ以上、母乳育児を続けることです。これは、WHO(世界保健機構)が推奨している考え方です。世界的には長期母乳継続の傾向が増加しているようです。

 一生に一度しかない赤ちゃん時代、お母さんは母乳育児を楽しんでほしいと思っています。
 

南区版のコラム最新6

横浜とシュウマイと私

連載コーナー27

横浜とシュウマイと私

「昨年シュウマイを盛り上げたのは?」

2月22日

南の風はあったかい

髙澤区長の

南の風はあったかい

若者のアイデアを生かして

2月1日

横浜とシュウマイと私

連載コーナー26

横浜とシュウマイと私

「シュウマイ×中華街=地域振興」

12月14日

南の風はあったかい

高澤区長の

南の風はあったかい

南区制80周年を迎えて

12月7日

横浜とシュウマイと私

連載コーナー25

横浜とシュウマイと私

「食欲の秋は焼きシュウマイ」

11月23日

横浜とシュウマイと私

連載コーナー24

横浜とシュウマイと私

「ドライブマイシュウマイ」

10月19日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook