神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2014年3月6日 エリアトップへ

南火災予防協会の会長として防火、防災活動に取り組む 早川 達雄さん 高根町勤務 61歳

公開:2014年3月6日

  • LINE
  • hatena

止まらない真っすぐな思い

 ○…区内200以上の企業などで組織される協会の会長に就任し1年。さまざまな団体と連携し、企業の防火設備の確認など予防啓発活動を行う。協会には30年以上所属し、雲仙普賢岳や神戸の被災地に行ったことも。震災から3年を前に「防災の重要性を再認識させられる」と、表情には固い決意が感じられる。

 ○…厚木市で生まれる。「いたずら坊主だった」という小学生のころ、四肢が麻痺してしまう病気を患い、2カ月の入院と厳しいリハビリ生活を経験。親切に対応してくれた医療スタッフのことを、今でもしっかりと覚えている。「(病気になったことで)優しい気持ちになれるようになった。悪いことばかりではない」と人生の試練を前向きに受け止めた。地理や歴史が好きだった学生時代は、郷土研究を行うクラブに所属。「地元のことを調べた。興味を持つと”ハマって”しまう」と、自らの性格をユニークに表現する。

 ○…さまざまな人の力を借りて病気を乗り越えたことがきっかけで、大学卒業後は患者のリハビリなどを手助けする「あん摩マッサージ指圧師」として、高根町の野村病院に勤務。同時に専門学校へ通い、仕事に必要な資格を取得した後、26歳から協会に携わる。2月末現在、市内で火災件数が最も多い南区の現状については「減少傾向にある協会員や消防団への入会者を増やしていきたい。減災を掲げる各組織が連携を深めることで、少しでも防止できたら」と抱負を語る。

 ○…「気が優しい」という長男は父の背中を見てか、障害者の手助けをする仕事に就いた。「たまに家族で食事に出掛けるかな」と控えめに笑う。「災害はいつ起こるか分からないから」と、交通機関が利用できず食料が尽きるという最悪の事態を想定し、病院から自宅まで40Kmの道のりを歩いたことも。”ハマる”と止まらない真っすぐな気持ちと人に対する優しさで、地域の火災予防に取り組む。

南区版の人物風土記最新6

高野 一哉さん

県内の若手塗装業者らによる「神奈川昭和会」の会長を務める

高野 一哉さん

別所在住 42歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表する

境 領太さん

中区在勤 39歳

3月14日

竹内 一郎さん

市大病院の医師で能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

二葉町在住 51歳

3月7日

川崎 順一朗さん

理容店「ヘアーサロン アンス」の店主で、県の優良衛生技能者に選ばれた

川崎 順一朗さん

山王町在住 61歳

2月29日

千原 幹男さん

2月17日に餅つき大会を行った中村町一丁目第二あずま会の会長を努める

千原 幹男さん

中村町在住 76歳

2月22日

佐藤 和義さん

「桜剣士会」の創設者で、今年度の市スポーツ普及功労賞を受賞した

佐藤 和義さん

南太田在住 65歳

2月15日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook