南太田小放課後キッズクラブの代表で子どもの居場所作りに取り組む 小川 暁美さん 南太田勤務 51歳
子どもと地域の母親役に
○…授業を終えた小学生が過ごす場に2年前から携わる。12人のスタッフとともに毎日、80人近い子どもと接する。利用者が増え、部屋で子どもが自由に遊べないほど手狭になった。「この状況を林市長に見てほしい」と感じ、意見交換する「ティーミーティング」に応募。8月18日に保護者らと市長に会い、約1時間、現状を訴えた。「思ったことを全部言うには、あと2時間必要だった」と笑う。
〇…2人の子どもが小学生のころにPTA役員を経験。地域で児童福祉を専門的に担う主任児童委員も務めた。「困っている人がいれば力になりたい」と知人から紹介され、キッズクラブのスタッフになり、代表に。すでに子育て支援を行うNPO法人「シャーロックホームズ」が運営して4年が経過する中での加入。「口うるさいおばちゃんがいないとね」と子どもに言うべきことは、多少厳しくても伝えるようにした。
〇…「子どもの言うこと、やることにはすべて理由がある。その理由を探らなければいけない」。毎日、小さな争いごとは絶えない。時には叱り、時には抱き締め、子どもに寄り添うことを忘れない。「母親代わりです」と言い切れるのは、「簡単にできない仕事」に対する強い責任感からだ。
〇…大学生の長男と高校生の長女の母親。長男はキッズクラブと同じように放課後の居場所となる「はまっ子ふれあいスクール」でアルバイトをしている。家では長男と「こんな楽しいことがあった」と”自慢合戦”をするのが幸せだという。夫・直樹さんは、プロバスケチーム「横浜ビー・コルセアーズ」のゼネラルマネジャー。もちろん、会場に出向いて家族で応援する。「今後は相手の気持ちを考えられる子どもを育てたい」と心理学を学び、仕事に役立てたいと願う。「毎日が楽しい。こんなにいっぱい子どもがいるのだから」。キッズクラブを利用する子どもと地域の母親役として、これからも奔走する。
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