永田地域ケアプラザ所長で4月16日の「支えあい祭り」の企画運営に力を注ぐ 菊地 克明さん 中村町在住 43歳
優しく誠実に心通わす
〇…永田地区の”春の祭典”に関わるのは今年で4回目。隣近所のつながりが希薄になっている現代だが「祭りで『絆を取り戻そう』という地域の方の意識の高まりを感じる」と徐々に手応えも得ている。今年はボランティアで祭りの運営を盛り上げる小中学生や高校生の参加も多い。「子どもたちの活躍に注目してもらいたい」と笑顔を見せる。
〇…埼玉県出身。介護保険制度が始まる直前だった就職時は福祉分野に興味を持ち、社会福祉法人「横浜社会福祉協会」へ。身体障害者の支援施設や特別養護老人ホームなどで勤務した。当初は施設入所に対する世間のマイナスイメージも強く「入所者に生きがいを見出してもらうことが大変だった」という。耳が不自由な利用者に出会った時、筆談や簡単な手話を覚えるなどして必死にコミュニケーションを図った。「お互い人と人。信頼関係を構築したかった」。誠実な対応を心掛け、利用者と心が通う瞬間が嬉しかった。
〇…2013年から永田地域ケアプラザへ。職員には明るさや働きやすさを、利用者には施設への安心感を深めてもらおうと、顔を合わせて交わす「元気なあいさつが大切」という。祭りの企画運営や永田地区で活動する福祉団体との交流は「楽しく活動すると人は輝いて見える。その姿を見て『私にもできる』という人が増えてくれたら」と言い、新たな地域福祉の担い手が生まれることを願う。
○…家族は妻と娘が2人。長女が小学生の頃に一緒に空手を始め、現在はケアプラザのデイサービス利用者に大学生と高校生になった娘2人と”親子演武”を披露することも。「娘の方が上手」と恥ずかしそうに微笑む。新しく永田に来た人や、娘のような若い世代がまちに親しみを持ってくれるように「企業やNPOなどの手も借りながら、全体で地域を支えていくような基盤を作りたい」。優しさと誠実さで地域福祉の輪を広げていく。
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