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母乳育児支援コラム 36(最終回) 抱いて、見つめて、話しかけて 保健師 朝倉 きみ子〈喜べば 喜びごとが 喜んで喜び集めて 喜びに来る〉

掲載号:2018年1月11日号

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母乳育児の環境整う

 WHOとユニセフは、母乳育児を保護、促進、支援するため、1989年に全世界の産科施設に対して「母乳育児を成功させるための10カ条」を守ることを呼びかけました。その後の日本の病院、診療所での取り組みが変化してきています。例えば、分娩施設の70〜80%が母子同室を実施していて、出産後30分以内に母乳を飲ませ、欲しがるときはいつでも母乳を与えています。産後すぐにお母さんと赤ちゃんが同室で過ごすことができるようになり、入院中の母乳育児のための適切な環境が整ってきています。

 その結果、生後3カ月の母乳栄養率は約60%と高くなってきました(2010年資料)。私が保健師をしながら子育てをしていた時代はミルク全盛期で母子別室が主流でしたので、赤ちゃんに母乳を飲ませるのに苦労した時代でした。今は誰もが母乳育児を享受できる時代になってきています。現在の一番多い悩みは、いつおっぱいをやめようかというものです。

喜びを共有

 母乳育児の基本的な考え方は、生後6カ月までは母乳だけで育て、その後は補完食(離乳食)を食べさせながら、2歳あるいはそれ以上母乳育児を続けることです。これはWHO(世界保健機構)が認めている考え方です。在宅出産が主流だった時代の日本ではそうでした。その方が精神的に安定した子が育つのです。おっぱいをあげているお母さんが喜びを感じ、些細なことでも喜び、子どもを認め、喜びを共有し、楽しい赤ちゃん育ての時期を過ごしてほしいのです。お母さんに愛されているという絶対的な信頼感が育ち、豊かな人へと成長することでしょう。

 一生に一度のわずか2〜3年の母乳ライフです。お母さんと赤ちゃんで楽しみましょう。

     ◇

 これまで連載させていただきありがとうございました。今回で最終回とさせていただきます。あなたの子育てに少しでもお役に立つことができたのであれば幸いです。

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