創立1周年を迎えたライフデザインラボの所長を務める 船本 由佳さん 六ツ川在住 43歳
子育て経験で育む地域の輪
○…日本大通りの一角、県住宅供給公社の1階Kosha33内にある”暮らしの実験室”ライフデザインラボ。様々な地域活動の情報収集・発信ができる場だ。4月2日に所長として開業1周年を迎えた。「少しずつですが、ラボのことを知る人が増えてきた。今後も多様な人が暮らしを共有し、生活に彩りが生まれるようなスペースにしていきたい」と笑顔をみせる。
○…大阪府出身。同志社大学に入学した年度に阪神・淡路大震災を経験した。「当時は、テレビやラジオ以外で容易に情報を集められなかった」と震災をきっかけにメディアの重要性を知る。「情報が発信できる仕事がしたい」とメディア関係の会社への就職を志した。
○…大学卒業後、倉敷ケーブルテレビを経て、NHK広島放送局でキャスターに。その後フリーに転身し、30歳で地元大阪でトーク番組を担当した。横浜へ出てきたのは32歳。トーク番組の経験があり、同横浜放送局のFMパーソナリティーに抜擢。ジャズなどの文化・芸術を発信した。その時に東日本大震災が発生。震災と芸術をテーマに取材を行い、2011年度の「全国NHK地域キャスター表彰」を受賞した。
○…子育てを機会に同社を退職。子育ての忙しさ、世間の厳しさを知った。そんな悩みを抱える母親たちと「ママ力の会」を本牧で立ち上げた。地域からミシンを集め、入園グッズ作りのワークショップを開くなど自主的に活動。子育ての楽しさを発信する会となった。
○…転機は象の鼻テラスでマルシェを開いたとき。「準備で人手が足りずSNSで助けを求めたら、沢山の人が手を挙げてくれた」。勇気をだして発信した想いが同ラボの結成にも繋がっている。今後は育んだ地域の輪を広げ、暮らしを彩る拠点へと進化していく。
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