〈連載〉さすらいヨコハマ43 京急の駅名変更 大衆文化評論家 指田 文夫
3月14日から京浜急行電鉄の一部の駅名が変変更された。
「羽田空港国際線ターミナル」が「羽田空港第3ターミナル」駅に、「羽田空港国内線ターミナル」が、「羽田空港第1・第2ターミナル」になる。さらに、「産業道路」が「大師橋」に、「花月園前」が「花月総持寺」に、「仲木戸」が「京急東神奈川」に、「新逗子」が「逗子・葉山」になる。
京急は、大師線を入れれば、首都圏では最初、全国でも3番目に古い鉄道なので、駅名の変更は何度かあった。戦前、「軍需部前」だったのが、1940年に「按針塚」になっており、76年に「北馬場」と「南馬場」が統合されて「新馬場」になった。「谷津坂」が「能見台」に、「野比」が「YRP野比」になったのは記憶に新しいだろう。
あの赤い電車が出てくる映画がある。66年の恩地日出夫監督の『あこがれ』だ。主演の内藤洋子は、横浜高島屋の食堂のウエイトレスで、京浜急行沿線を歩いて住んでいるアパートに帰る。その場所は、昨年、踏切事故があった「神奈川新町」付近の道路のように見える。(文中敬称略)
|
|
|
|
|
|