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南区版 公開:2020年5月14日 エリアトップへ

5月から南消防団に外国籍団員として初めて入団した 林 海国(りん かいこく)さん 白妙町在住 36歳

公開:2020年5月14日

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相手知り 多文化共生体現

 ○…「日本人と中国人の架け橋になりたい」。団員辞令交付式で流暢な日本語で決意を語った。市内で外国人人口が3番目に多い南区にとって、外国人の防災意識を高める役割も期待される。「地震時の行動や知識を伝えらせるようにしたい」と意欲を見せる。

 ○…中国・吉林省で生まれ、アニメで見ていた日本に憧れて来日。大分県の短期大学でビジネスを学ぶ。母国で日本語を勉強してきたはずだったが「最初の3カ月は授業で何を話しているか全く聞き取れなかった」。テレビから聞こえる言葉を辞書で調べ、日本人の友人を多く作り、話す環境を意識的に増やしていった。すると、今まで理解できなかった授業で話される日本語が自然と理解できるようになった。「話せるようになると、相手が反応してくれて、もっと話したくなる」と一気に上達、同時に日本の生活にも溶け込んだ。

 ○…卒業後は東京へ出て、外食業で10年間勤務。その中で「商売をやってみたい」という思いが強くなり、3年前、南区役所そばに中国料理店「壱龍釜」をオープン。当初は自分が食べてもらいたいメニューと客が求めている味とのギャップに苦しんだ。「自己満足に陥っていた」と振り返る。客が箸を進めるペースや動作、様子を見ながら、会話することを心掛けた。「顔色が悪そうな方におかゆを勧めて喜ばれた」と笑顔。横浜橋通商店街内に2号店を構え、「もっと大きくしていきたい」と夢は広がる。

 ○…妻と店の近くで暮らす。サッカーやアクション映画鑑賞が趣味。小学校で外国籍児童の支援をするボランティアも経験。「自分の経験を留学経験者や外国人に還元したい」と消防団活動をきっかけに多文化共生を体現していく。
 

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