SNSで集めた「書」と自身の書道パフォーマンスを動画で披露している 粟津 紅翔(こうしょう)さん(本名:粟津 成冴) 蒔田町在住 21歳
書通じ 世界の架け橋に
○…母、姉たちとともに、新型コロナウイルス感染症の収束を祈願した「書」をSNS上に投稿し、リレー形式でつなぐ「書道チャレンジ」を企画。作品と自身の書道パフォーマンスを動画にした。書道を世界に発信する国際書道教育協会の代表を担う若きリーダーは「墨の落ち着くにおいから気持ちを筆に込めるところまで、書道の醍醐味を世界中に広めていきたい」と前を向く。
○…母、姉の影響で3歳から書の道を歩む。雅号「紅翔」は母であり師でもある「紅花」の紅、「空を高く飛び、世界に羽ばたく」との想いを込めてつけた。昨秋には台湾の大学で書道パフォーマンスを披露し、「友情 Friendship」と気持ちを表した。「皆さんの温かい言葉はもちろん、大学から『作品をずっと展示します』と言葉を掛けていただけたことが書道家としてとても光栄で嬉しかった」
○…袴姿で10kgを超える筆を操るパフォーマンスは感性のみならず、スポーツ選手のような体力も必要。テニスや弓道で培った腕力に加え、現在も日々のトレーニングは欠かさないという。「書道は中学校を卒業したら、やる機会がない人も多い。外国人だけでなく、日本人にも五感を形にする奥深さを知ってもらえれば」と語る表情に一切の妥協はない。
○…大学3年生。マーケティングなどを学んでいる。自宅からリモート機能を使って受ける授業に、人と会って話せるありがたさを改めて実感。学校や地域行事などを運営するイベントサークルに所属する。「まだ具体的なビジョンは決まっていないけど、書道という伝統文化をさまざまな角度から楽しんでもらえる企画を実現させたい」。無限の可能性と書道への熱い想いを胸に、世界で羽ばたき続ける。
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