高齢者の健康維持などを目的とする「中村体操教室」の代表を務める 佐々木 もと子さん 中村町在住 91歳
「目指せ100歳」 元気な姿で
○…91歳とは思えない軽快な動きでメンバーを牽引する。今は4月15日に横浜武道館で行われる「シニアの祭典」で披露するダンスの練習に没頭。振り付けや衣装の考案など、第一線で活躍する。「ただ長生きするのではなく、元気で明るくパワフルな『100歳』を目指したい」と愛くるしい笑顔を見せる。
○…結婚を機に20歳から南区で暮らす。戦後で決して裕福とはいえない中、家族を支えた。子育てが一段落した49歳のころ、「主婦が気軽に運動でき、コミュニケーションが取れる場所を作りたい」との思いから、知人と一緒に「中村体操教室」を立ち上げた。それから41年の月日が流れ、草創期を知るメンバーは78歳の阿部トキ子さんと2人きり。25年前から代表を任され、今もなお、”シニアの星”として輝く。これまで考えた体操やダンスの振り付けは1千種以上で「それだけやれば歳も取るね」と笑う。2007年に誕生した南区オリジナルの「みなっち体操」の考案に携わったという一面も。
○…「愚痴や不満は言いたくない」と常に明るく振る舞っているが、歳を重ねるごとに体の不調は少なからずあるという。それでも41年間、週1回の教室を休まないのは「一人でも多くの高齢者を寝たきり状態から守りたい」など、強い責任感の表れ。「メンバーが笑顔を見せてくれるのが何よりの幸せ」
○…コロナ禍で、総勢17人の孫とひ孫たちに会えないことや趣味のカラオケができないなど、悩みがいっぱい。「早く元通りの生活に戻らないかな」と話し、新型コロナの収束を願う。「暗い顔をしないで、地道にコツコツと続けることに意味がある」。けがに負けず、亡き夫の介護と両立してきたからこそ、その言葉に力を感じた。
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