老人会「南永田ひまわりクラブ」の会長で、地域と連携して七夕飾りを作った 久保木 敬子さん 永田南在住 74歳
郷土愛、確実に次代へ
○…「コロナ禍で気持ちが沈んでいる人を元気づけたい」。そんな純粋な思いを胸に、自宅近くの特別養護老人ホームやNPOと協力して七夕飾りを作った。「南まつりなどのイベント中止を残念がる人が多い。今できることに全力で取り組み、皆さんの笑顔と自分を育ててくれた地元を守りたい」と話す表情からは強い意志を感じる。
○…井土ヶ谷小、南中を卒業した地元っ子。3人の子宝に恵まれ、子どもたちも自身の母校に通った。PTAの役員を務め、子育てを通じて地域の人々と交流が生まれる中、「より身近な場所で地元に恩返ししたい」との思いが強まり、36歳で南永田南町内会の役員になった。子ども会の運営を長年任され、PTAでの経験が活かされたという。「父も町内会の役員だったので『お父さんにはお世話になったよ』と皆さんが温かく迎え入れてくれた。大人が地域活動に一生懸命取り組めば、次の世代が地元を好きになってくれることを教わった」と偉大な父に敬意を込める。
○…「元気なうちに楽しいことをいっぱい体験できる場所を作りたい」と53歳で老人会「南永田ひまわりクラブ」を立ち上げた。「老人という年齢ではなかったから、周りには『お父さんのお手伝いですか』と何度も聞かれた」と笑う。気がつけば21年、ハロウィーンパーティーなどの企画を考え、一人ひとりの出会いを生み出してきた。
○…当初は休みなく地域活動に参加することに難色を示した家族も今では一番の良き理解者。六ツ川で暮らす義娘もPTAの役員を経験するなど、地元を想う気持ちは確実に次代に受け継がれている。「今までやってきたことに何かしらの変化を加え、若い人たちがまちに関心を持って新しい風を吹かせてほしい」
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