高校1年生で書道師範の資格を取得し、様々な大会で表彰を受けている 関 莉果さん 六ツ川在住 16歳
「練習あるのみ」の努力型
○…書道団体「墨泉社」が認定する「師範」の資格を15歳(当時)で取得した。周囲からは天才型と見られがちだが、友人との遊びを我慢して書に打ち込む姿はまさに努力型といえる。「字が下手で書道を始めたので才能があると思ったことは一度もない。上達のこつなどはなく、練習あるのみ」と慢心はない。
○…「癖字を直した方が良い」という母親の勧めで、小学3年生の時に蒔田町の「紅花書道塾」に入会。バレエ、ピアノは飽き性で長続きしなかったが、書道塾を主宰する粟津紅花さんの作品に魅了され、「書道はずっと続けたい」という感情が芽生えた。1年間地道に練習を重ね、初めて参加した作品展の部門別で2位になったことが自信に。週1回の教室通いを週2回に増やし、自宅での練習が日課となった。将来の夢はまだ具体的に決まっていないが、「地域の子どもに書道の魅力を伝えたい」という目標は揺るがない。
○…インスタグラムに作品を投稿し、祖父母から褒めてもらえることが「モチベーションになる」とにっこり。遠方で暮らす95歳の曾祖母は居間に作品を飾っている。「努力は人を裏切らない」がモットー。「高校までピアノに熱中していた大学生の姉から努力が人を成長させることを背中で教わった」と家族から学ぶことが多いという。関内の書道用具店で紙や墨を買ってくれる両親への感謝も忘れない。
○…青山学院横浜英和に通い、放送部に所属。週4回の活動と書道を両立する。「限られた時間を有効活用できるようになった」といい、書道に必要な集中力が身に付いたとも。書道と部活が中心の生活だが、友人とカラオケやプリクラで遊ぶ時間が「息抜きになる」と笑顔で話す姿は、今どきの高校生らしい。
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