4月から南区長に就任した 中島 泰雄さん 56歳
全力投球で区民引っ張る
○…就任から1週間あまり。職員の印象を「市民と接する第一線で仕事をしている意気込みが感じられる」と語る。初の勤務となる南区については「下町で、これぞ横浜という感じ」と評す。かつて、まちづくりの方向性を示した「21世紀プラン」で南区の計画を担当したことも区長としての仕事にプラスになるという。
○…川崎で生まれ、開発直後のたまプラーザで育つ。「山を越えて小学校に通っていた」と懐かしそうに思い出す。中学ではシニアリーグの投手として活躍し、チームを関東大会に導いたことも。翠嵐高から千葉大に進み、電子工学を学ぶ。鉄道などをコンピューターで制御する勉強をしていたが、「別のことに挑戦したい」と横浜市で働くことを決意。最初の勤務は港湾局だった。みなとみらいの開発がこれから始まるという時期で、配属3日目に港の計画の仕事を担当したことは今でも忘れない。その後、技術職員としては珍しく財政局で予算編成を担当。「福祉、教育など、幅広いことを勉強できた」と経験を積んできた。
○…2012年から港湾局長に。横浜港が世界と渡り合えるよう、海外へのセールスに奔走した。トップとして特に意識したのが人材育成。「いろいろな発想を平場の議論で出し合うことが大切」と真剣な眼差し。気になった件について、職員を呼び止めて話を聞き、時には縦割りになりがちな組織に自ら横串を入れることもあった。「自分の考え、やるべきことを実践していく」。このスタンスは区長になっても変わらない。
〇…趣味のゴルフは「誘われると行っている」と年間20ラウンドは回る。金沢区で妻と2人暮らし。最寄駅から2駅分を歩くなど、ウォーキングで健康を保つ。将来は「タヒチやハワイなど海がきれいなところに行ってみたい」と語る。今は区長職に集中。「職員一丸となって取り組みたい」と南区の”エース”が全力投球で区民を引っ張る。
|
|
|
|
|
|