市代表選手として「ねんりんピック」の硬式テニス競技に出場した 高垣 太志さん 六ツ川在住 70歳
衰えないテニスへの情熱
○…台風18号が接近する中、10月5日に雨中で行われた「ねんりんピック」の硬式テニス競技。鍛え上げた強い精神力で悪天候にも負けず、3戦全勝で大会を終えた。ねんりんピックのほか、全国各地で行われている日本テニス協会公認のオープン戦を転戦。年間10以上の大会に出場する。「試合に勝つのは大変なこと。技術はもちろん、集中力を保ち、体調も整えなければならない」と勝負師の眼差しで真剣に語る。
○…中区で生まれ、戦後間もなく南区山王町へ。日枝小に通った。子どものころ夢中になった遊びは野球。共進中在学時は近所の少年野球チームに入り、「蒔田公園で早朝から練習した。体を動かすことが好きだった」と振り返る。「勉強もスポーツもあまりやらなかった」と苦笑する高校、大学時代を経て、海外に本部を置く国際企業に入社。プログラマーとして東京で勤務し、会計システムの構築など、コンピューター関連の業務に尽力した。
○…社内の野球チームに所属したが、冬は活動が休みになるため、32歳で会社のテニスチームに入った。「そのころはテニスが流行っていた。電車に乗ると、若い人の多くがラケットを持っていた」と、自らもブームに乗る。小さなボールをラケットで打つ技術は、野球に通じる部分もあり、「最初から上手だった」と自信満々の表情。現在は旭区の名門「亀の甲山テニスクラブ」に所属。クラブでの練習のほか、六ツ川スポーツ会館で月に2回、シニア向けのテニス教室を10年前から続ける。
○…休養日に充てているという日曜日は、大好きなビールを飲んで妻と一緒にテレビを見ながら過ごす。「新聞を広げてゆっくりお酒を飲む時間が幸せ」と嬉しそうに笑う。町内の青少年指導員を今年3月まで12年間務めるなど、40年以上住む地域への貢献も忘れない。「80歳まで元気にテニスがしたい」。ラケットを握る情熱は衰えを知らない。
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