創立50周年を迎えた六ツ川地区連合自治会の会長を務める 東梅 良成さん 六ツ川在住 77歳
「住み良いまち」へ歩み進める
○…地区連合自治会の会長に就いて4年目。就任後、活動記録などを管理する事務局を設置した。六ツ川の歴史を調べていたところ、「この地区が50周年を迎えることを今年6月に知った」と苦笑いで告白。それから5カ月で記念誌を制作し、11月29日には記念式典と祝賀会を開催した。節目の日を無事に終え、「『うれしい』の一言」と感無量の表情を浮かべる。
○…島根県松江で育つ。「あのころは食べ物に苦労した」と終戦を迎えた小学1年生のころを振り返る。地元の中学校を卒業し、高校時代は考古学部長として遺跡などを調査しながらバドミントン部でも汗を流した。「まだマイナーな競技だったけど」と謙遜するが、島根県の代表として団体でインターハイ出場を果たすなど、スポーツマンだった一面もある。
○…大阪の大学で医学を学んだ後、東京の化学会社に就職。試薬の研究開発などに携わる。「大学では遊んでばかりだったが、社会人になってよく勉強した」と顧客の要望に応えるべく、営業などにも奮闘。海を渡り外国企業と取り引きすることもあった。30歳で結婚した後、六ツ川へ。「人も気候も良いところ。石段の上に家があるから、最近ちょっと上ることが辛くなってきた」と時折冗談を交えて笑いを誘う。
○…子どもは娘が2人。今夏には次女が住む大分県まで車を走らせ、往復2000Km以上の道のりを妻と一緒に旅行した。「しょっちゅう休憩しながらゆっくりと。向こうではバーベキューをした」と嬉しそうに夏の思い出を語る。地域の釣り好きが集まる「六つり会(むっつりかい)」では、船に乗って定期的に海釣りを楽しむ。「来春に活動200回の記念旅行がある」とその日が待ち遠しい様子。高齢化の波が押し寄せる地域において「六ツ川を出ていった息子・娘夫婦が戻ってくるような住み良いまちにしたい」と次の半世紀に向けて歩みを進めていく。
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