永田中学校の「学校・地域コーディネーター」で「土曜けやき塾」の代表を務める 坂本 龍さん 永田東在住 40歳
生徒の学習を支えたい
○…永田中学校の支援のために、地域との橋渡し役として活動する。学習支援や正門での安全指導などを行う。学校と相談し、生徒たちへ授業以外の学習の場を提供したいと、2016年に「土曜けやき塾」を開設。土曜日の午前中に地域住民や大学生が講師となり、生徒へ学習支援を行っている。「子どもたちと関わることが好きだった。年間約40回の塾の開催は、地域の支えがあるから長く続けることができる」と微笑む。
○…三浦市生まれ。小学校までを三浦で過ごした。幼少期から体が弱く六ツ川のこども医療センターに通院していた。教員だった母親の転勤で中学校から高知県に越したが、25歳の時に永田東へ移ってきた。「南区に土地勘やゆかりがあったわけではないが、引き寄せられるように来た」と笑う。
○…コーディネーターを務めるきっかけは、息子の在学中にPTA会長を引き受けたこと。「会長を務めて教師の仕事量の多さなどを知り、サポートしていきたいと思った」。代表を務める「けやき塾」には現在約40人の生徒が登録。部活動前に参加する生徒も多く、テスト直前にも受講者が増える。「どの生徒も学習習慣を身に付けてほしい。生徒のために今何ができるかを常に考えて活動している」という。さらに「学校内外で交わしてくれるあいさつが一番の活力になる」と子どもの声が活動の原動力だ。
○…コーディネーターを増やそうと、地域の総会に出向いて直接依頼をすることや掲示板での呼び掛けなど、地道な活動を続ける。家庭科の学習支援では主婦などが参加しており、成果も出始めた。「学校は学習の場であると同時に、地域の活力を生んだり、災害時の拠点にもなる」と話し、地域と学校をつなぐ役割として、まちの活力を育む。
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