保健活動推進員を30年続けて市から表彰された 鈴木 緑さん 三春台在住 75歳
地域愛し、父の背中追う
○…行政と協力しながら体力測定や体操教室などの活動を通じ、地域の健康づくりを推進する一翼を担い続けてきた。「『本当に30年も務めたのか』と疑問に思うほど大きな活動はしていません。表彰していただいたからには、より地域のためになれるよう、心掛けていきたいです」と気を引き締める。
○…生まれてからずっと三春台。実家が青果店を営んでいた頃は住み込みの従業員もおり、常に食卓はにぎやかだったと振り返る。時代の流れとともに商店は激減。それでも「住民の温かさは今も昔も変わらない」と話す。作った料理を近所同士で交換する光景などは「日ごろから『つながり』を大切にする三春台ならではかな」と話し、「各家庭の味を楽しめます」とにっこり。太田小時代の同級生とも今でも親交が深く毎年、桜の季節に三春台第一公園に花見に行くのが楽しみだという。
○…保健活動推進員のほか、民生委員を務めるなど、地域での活動は多岐にわたる。「三春台町内会の会長を務めていた父を見て育ったことが大きい」と地域活動に精力的な理由を語る。民生委員は24年間務め、一人暮らしの高齢者宅を訪問し、常に体の調子に異変がないかを確認。「高齢者の本心は高齢者しか分かりませんから」と笑う。日常の何気ない会話が生きがいだという。
○…現在は大学生の孫と暮らす。「『2周目』の子育ては大変ですが、一人でいるより何倍も楽しいですね」と笑顔で話す。多趣味でゴルフ、ラジオ体操、鎌倉彫りなどアクティブに活動する姿は父と重なる。12年前、父と夫を亡くした時に心の支えとなったのは地元の仲間たちだという。「義理人情に厚いまちを守っていきたい」。生まれ育った場所への熱い想いを胸に縁の下から支えていく。
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