南消防署員で消防団員募集のポスターを制作している 日高 伸也さん 浦舟町在勤 30歳
「言葉より行動」で夢実現
○…「もう一つの顔 消防団」との大きな文字が目立ち、明るいカラーのデザイン。何度も話し合いを重ねて完成したポスターには、「幅広い世代に興味を持ってほしい」との願いが込められている。「地域の人が『ポスター見たよ』と声を掛けてくれるので作り甲斐があります」と笑顔で話す。
○…3年前、消防団ポスターを一新するプロジェクトのリーダー役を任された。それまでの人命救助の仕事から一変したが、「消火活動だけが消防士の役目ではないと視野が広がった」と語る。学生時代は陸上競技に打ち込んだ体育会系。ポスター作りは畑違いで、ゼロからのスタートだったが「幅広く見てもらえる」ことを意識。自治会町内会に聞き取りを重ねた。ポスター制作と並行して消防団のホームページもリニューアル。ポスターにQRコードを入れ、消防団の具体的な活動内容がすぐに分かる仕組みを築き上げた。
○…横須賀市出身。消防士を目指したのは大学3年生。高卒で消防士になった友人が東日本大震災の現場で活躍している話しを聞き、感銘を受けたという。新卒で受験した採用試験は不合格となったが就職後も諦めずに勉強。海上自衛隊を経て26歳で夢を叶えた。「言葉より行動で示す」がモットー。「難しい仕事でも黙々とこなす先輩方から学びました」と話す。
○…昨年、人命救助のスペシャリストとして認められた「救助隊員」の資格を所得。これには小出健署長も「当直の署員が合格するのは異例のこと」と太鼓判を押す。学びへの姿勢は健在で、退勤後や休日は昇進試験の勉強に励んでいる。息抜きはラーメン屋巡り。「弘明寺エリアのお店を開拓中」とにっこり。「郷土愛のある地元の皆さんと一緒にまちの安全を守っていきたいです」
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