栄養士が教える食育コラム 10 気持ち新たに、食生活の目標を立てましょう 管理栄養士 山田恵子〈特別養護老人ホーム勤務〉
”一年の計は元旦にあり”と言うように、健康のためにウォーキング、東京オリンピックのために英会話教室に通い始めた。なんて方も多いのでは。これらと同じように食生活の目標も立ててみませんか。
ご飯と漬物、パンとコーヒーだけの食事にせず、「ハムでも卵でも納豆でも1品おかずを食べる」「3食のうち1食はよく噛んで食べる」など、目標を立てるヒントになる食生活は沢山あります。
中性脂肪に注意
血液検査で中性脂肪が基準値よりも高いと言われる原因は、油脂ではなく炭水化物の食べ過ぎの可能性が高いです。運動量が食べた量よりも少ないと、肝臓で体の中に余った炭水化物を中性脂肪に変えて貯蔵します。
体調が悪くなって、2、3日食事を摂らなくても大丈夫なのは、この脂肪の貯金のおかげです。食べられないことがあっても、飢餓にならないように調整をしてくれています。
さて、味のしっかりついた煮物や、野菜を食べているから大丈夫、と思われたのではないでしょうか。味付けに気を付けないと知らないうちに砂糖を摂り過ぎてしまいます。醤油と砂糖の使う量は比例するので、醤油を減らせば砂糖も減ります。減塩もできるので、食塩対策や中性脂肪対策にもってこいです。
煮物の調味料やイモ類が中性脂肪の素になっているのです。「これを食べれば中性脂肪が減る」という確証のある食品はありません。日々の規則正しい食生活が健康体を作ります。
これらを参考に今年1年、食生活の目標を立ててみてください。
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