南防犯指導員連絡協議会の会長で、地域の見守り活動などを行う 小野 健治さん 山王町在住 77歳
頼れる仲間と安全守る
○…連合町内会から1人ずつ選ばれた精鋭16人で活動する組織の舵取り役を4月から担っている。「防犯活動プロデューサー」と称し、青色回転灯パトカーによる防犯パトロールや詐欺防止を呼び掛けるキャンペーンなど、住民の自主防犯意識の向上を促す。「どの活動も一時的なものにせず、地域に浸透させたい」と意欲を語る。
○…日枝小、共進中出身。関東学院大で建築学を学び、卒業後に地元で建築会社を立ち上げた。「右も左も分からない23歳の若造だったから最初は勢いだけでやっていたよ」とお茶目に笑う。毎日、無我夢中で働く中で学んだのが「仲間の大切さ」。「わざわざ遠方から横浜に引っ越し、入社してくれた友人など、草創期のメンバーには頭が上がらない」と昔を思い出しながら話す。「1人じゃどうにもならないことも、2人、3人と力を合わせれば困難を乗り越えられると、みんなから教えてもらった」
○…約10年前に山王町町内会の会長を務めた。その時に日枝小の金管バンドや警察の音楽隊の演奏に合わせ、中区の富士見川公園から日枝小までを歩き、交通安全を呼び掛けるパレードを企画した。「14年前に防犯指導員を始め、そこでの経験を地元に還元したかった。日枝小の先生や警察官の皆さん、地元の仲間たちの協力あっての取り組みだった」と話し、この経験を今後の活動に活かしたいとも。
○…長年、水泳とジムトレーニングで鍛えた肉体は今も健在。「運動すると心も若くいられる。人生は体力勝負」とにっこり。コロナ禍でも元気を保つため「ちょっとでも前を向こう」と日々、自分に言い聞かせているという。今まで大切にしてきた横のつながりで「誰もが安心して暮らせるまち」を守り続ける。
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