「濱の料理人」活動を通して地元の農業の発展に貢献する 山本 泰隆さん 仏向町在住 29歳
新鮮野菜で「地産地消」を
○…仏向町の「山本温室園」でトマトを中心に野菜を生産。新鮮野菜で横浜の「地産地消」を支える。特に市内でも数件しか栽培していないというオランダ原産の「カンパリトマト」は味が濃く栄養価も高いため地元を中心に「美味しい」と評判なのだとか。
〇…代々農家の11代目。幼い頃から自然と農業の道を志し、農学関係の大学に進学。在学中は世界でも先進国といわれるオランダのトマト農場を精力的に学び、高い生産技術を習得。本格的に家業を継いでからも前出の「カンパリトマト」に早くから着目し、現地の手法を再現すべく温度や湿度を徹底管理できる温室を新設した。こうした努力で収穫期が大幅に伸びるなど成果が表れているにも関わらず「量も質も、まだまだ改善中。収穫の度に反省点がありますね」とキッパリ。あくなき向上心を覗かせる。
○…一方、横国大生が主体となり地産地消を広める活動「濱の料理人」へも参加。普段は接することがない料理人とも意見交換を行いトマト作りに還元しているという。ここで知り合った料理人が店で自身の野菜を使うようになる事もしばしば。「保土ケ谷はじゃがいもが有名ですが、新鮮な地野菜の良さを『トマト』で広めていきたいですね」と意気込みをみせる。
〇…休みもほとんど無い忙しい日々にも「お客さんの『美味しい』という声と、娘に自分が作った野菜を食べてもらえることがやりがいですね」と笑顔を見せる。
7月末にはトマトの収穫期も終わり、今はつかの間の休息中。しかし8月末には次の収穫に向け仕込みに取り掛かるという。既に温室の中にある畑には「緑肥」といわれる後に肥料となる植物が植えられ良い土作りの真っ最中といった様子。「緑肥を使うと余計な薬を抑えることができる。これからも改善を重ね、美味しくて安全なトマトを届けていきたい」―。保土ケ谷に根を張ったトマト作りは、今日も続いている。
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