横浜市会活動レポート【16】 「町の力」、もっと信じて 横浜市会議員 さかい 太
近所づきあいを見直そう
「暑い、暑い」と言っているうちに8月が終わってしまいました。今夏も様々な思い出ができたことと思います。夏休みには多くの町内で夏祭りのイベントが開催されます。私もいくつかうかがい、自分の町内のお祭にも参加させていただきました。お祭りに行って一番嬉しくなるのは、町内の方々が沢山参加されているのを目にすることです。今年も子ども達の賑やかな歓声と、親御さん達の笑顔に会う事ができました。そして、それを町内で作りだしていることが、私はとても価値のあることだと思っています。これこそが「町の力」だと思います。
しかし、世の中では相変わらず「孤立」「いじめ」などの問題が騒がれています。今年度所属している「孤立を防ぐ地域づくり特別委員会」や会派の「こどもを虐待から守る条例PT」などで勉強をさせていただく中で、私はそれらの一因に「ご近所づきあいの煩わしさを避ける」「家庭のみ、職場のみで自分の世界が完結してしまう」気持ちがあるのではないかと思うようになりました。
例えば、孤立問題に取り組んでいる方から「周囲の認識と、自身による『自分の価値』とのギャップが焦燥感を生み、孤立に結び付くことがある」といった説明を受けました。あるいは、お子さんの身を守るため「声をかけられたら逃げなさい」と教えざるを得ないと嘆く声を聞いたこともあります。しかし、もしかしたらそれらは単にコミュニケーションがちょっとだけ足りないせいなのかもしれません。私はもっとご自分の力、子ども自身の力、そして「町の力」を信じてもよいような気がします。
「煩わしさ」の先にあるもの
確かに、ご近所づきあいは難しいものです。お仕事や他の活動で疲れ、気持ちに余裕がない時などは「煩わしい」と思ってしまう事もあるでしょう。でも、もしかしたら「顔見知り」になることで、自分では気づけない変化や、お子さんの見えないところでの変化に気づいて、さりげなくフォローしてもらえるかもしれません。私事ですが、私の子どもは小さい頃、親の目が届かないところで随分近所の「お父さん・お母さん」に助けてもらっていました。
ただし、昔ながらの「町の力」が衰えつつあるのもまた事実です。それもやはり「煩わしさを避ける」「身の回りの世界で自己完結してしまう」気持ちが生み出しているような気がします。だからこそ今、積極的に「町の力」になっていこうという意識を持ち、行動するべきなのではないでしょうか。
「煩わしい」「面倒くさい」という気持ちを飲み込んで、明日の朝、出会ったご近所さんに「おはようございます」と言うのが最初の一歩だと思います。
坂井太市議
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