上菅田小50周年記念ソング「ゆめのさかみち」を作曲した 悠木 昭宏さん 旭区川島町在住 60歳
未来への想い、歌にのせて
○…上菅田小学区に住むプロの作曲家として同校の記念ソングを制作。当初は講演を依頼され「話は苦手だから曲を作りましょう」と応えたのが始まりだった。歌詞作成にあたっては児童にも協力を呼びかけ。「(校内で育てている)キャベツが笑ってる、なんて表現は思いつけませんよ」と、その発想には脱帽した様子。
○…新潟県出身。NHKの「おかあさんといっしょ」など、子どもの歌を中心に作曲やアレンジを生業とする。幼い頃から歌が大好きで、中学生の時に教師から音楽の道を勧められる。受験に必要となるピアノは経験がなく、楽器も持っていなかったが、その恩師が自宅や音楽室で指導をしてくれた。「先生のおかげで今の自分がある」。今でも故郷に帰った時は必ず会いに行くという。現在は自身も教壇に立ち、保育士や先生のタマゴ達に児童への音楽指導法を教える。「生徒を通じて子ども達へ、またその子ども達へと、歌の楽しさ、音楽のDNAを伝えたい」と、抱く想いは熱い。
○…仕事でアイデアに行き詰まった時のリフレッシュ方法は散歩。時には自宅から横浜駅付近まで往復することもあるという。趣味であるカメラも持ち歩き、散歩中の景色をブログに公開するのが楽しみなのだとか。「同じ場所でも季節や時間で違った景色が見える。携帯の画面ばかり見ていないで、そういう変化に気付く感性をみんなに育ててほしい。音楽を通じてそれを伝えられると良いですね」と優しい表情で語る。
○…坂の多い地形に由来して名付けた記念ソングのタイトルは「ゆめのさかみち」。この言葉にはもう1つの意味が込められている。「坂道は上に辿り着くまで、どんな景色が見えるか分からないからこそ登るのが楽しい。子ども達の将来も、そんな期待や夢にあふれていてほしい」。音楽と子ども達への愛情をこめて送り出したメロディーは、小さな歌い手達の声で地域へ、未来へと響きわたる―。
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