横浜建設業協会保土ケ谷区会の会長を務める 阿部 敏夫さん 仏向町勤務 68歳
街を支える「土木」と「建築」
○…保土ケ谷区内にある土木業者と建築業者あわせて23社を取り纏めるリーダーに就いたのは6年前。以来、業界で働く人の安全を最優先に「就業規則がしっかり守られているか」などのチェックを行う現場パトロールを精力的に実施。区会としてこの秋、横浜市長から表彰を受けた。
○…プロの職人が揃う建設現場でも「坂道で脚立を安定させずに作業する人が意外と多いんですよ」と嘆く。自身、高校を卒業後から数えれば半世紀もの長きにわたり建設業に従事してきた。特に若い頃などは仕事のノウハウを学ぼうと出向いた全国の現場で実情を目の当たりにし「当時は安全面への配慮に欠けた大雑把な現場も、ね…」と苦笑い。近年は業界全体の自浄努力や教育カリキュラムの確立などによって大幅に意識改善されたという自負はある。だが前出の様な基本的な安全対策もままならない場面に遭遇すれば「まだまだ道半ば」といった言葉が口をつくのも無理はない。
○…仏向町にある建設会社の代表として手腕を発揮する一方、防犯指導員などとしても活躍。生業で培ったスキルを活かして、事故や犯罪が発生しやすそうな箇所を詳細に記した「安全マップ」の作成に尽力するなど、想いは多岐に及んでいる様子。「恩返しみたいなものですよ」と謙遜するが、その表情からは生まれ育った地元に対する、人一倍の愛着が感じられた。
○…建築と土木の違いについて尋ねると「何事も計画通りに進めるのが『建築』なら、一気に物事を進めるのが『土木』といった感じですかね?」と持論を展開。台風や大雪などの災害が発生した際、素早く駆けつけ作業にあたる土木のメンバーに対しても全幅の信頼を寄せる。「今後も地域ニーズを察知して、建築と土木の両面から保土ケ谷の街づくりを支えたい」―。趣味のゴルフにもなかなか行けない多忙な会長職をこなしつつ、そんな願いを叶えるべく奔走する日々が、続く。
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