「ほどがや少年少女合唱団」を創設し、主宰者として20年以上指導に携わる 福田 美知子さん 峰岡町在住 66歳
伝えたい「音楽の魅力」
○…ピアノや合唱などに携わり、今年で60年。地元の子どもたちと音楽の楽しさを分かち合えればと、1990年に「ほどがや少年少女合唱団」を創設した。「長年合唱の指導をしているが、子どもたちの澄んだ声はいつの時代も変わりませんね」と、はつらつとした笑顔を見せる。
○…神奈川区出身。友人宅のピアノに触れたのが音楽との出会いだった。叩くと音が出るのが楽しく、6歳から本格的に習い始めてからはまさに”鍵盤の虜”となった。演奏にのめり込む一方で、当時は歌うのが全くの苦手。「高い声が出なくてね。小学6年のときに、母親に半ば無理やり学校の合唱部に入部させられたんですよ」と、意外なエピソードを告白。しかし、合唱部の練習初日、皆と共に声を合わせる楽しさに魅了されてからは一変。放課後は毎日音楽室に通い、歌った曲は数えきれないというほど情熱を傾けるように。高校では社会人も所属する合唱団に入団。練習の成果もあり、最終的に女性の中で最も声が高い「ソプラノ」を担当。幼い頃から合唱できる今の子どもたちを羨みながら、今は指導者として、その魅力を伝えている。
○…台所に立ち、アコーディオン奏者である夫のために料理を作ることに楽しさを感じるという良妻の一面も。夫をうならせようと、義母から肉じゃがなどの「母親の味」を学んだこともある。「『美味しい』より『おふくろの味だ』と言われるのが嬉しい」と照れ笑い。
○…合唱団では「歌の楽しさを知り、好きになって欲しい」という思いで指導に当たる。高校生までが所属しているため、声変わりで戸惑わないよう、自身も日々トレーニングを重ね、感じた事を直に伝える。「子どもは大人の言うことを素直に聞く。その分指導する側は、しっかり勉強しなければならない」とキッパリ。教えることに責任を感じつつ、これからも音楽の素晴らしさを広める「伝道師」としての役割を、全うする。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>