川島町駐在所に8年間勤務し、川島原連合会から感謝状が贈られた 雪野 博文さん 川島町在住 60歳
「絆」を胸に夢を実現
○…「駐在は警察の原点。地域との関わりが大切でどれだけ地域を取り込むか常に考えていた」。川島町駐在所で8年間勤務し、『駐在の雪野さん』として地域住民から親しまれてきた。今年3月に定年を迎え、川島原連合会から感謝状が贈られた。「地域の人が頼りにしてくれていたのかと思うと素直にうれしい。あっという間の8年間だった」としみじみと語る。
○…幼少期に地元の「駐在さん」の制服姿に憧れ、「駐在になってどうしてもパトカーに乗りたい」と思うように。高校卒業後、すぐに生まれ故郷の北海道から神奈川県の警察学校に入学した。警察官として7年目で保土ケ谷に赴任し、緊張しながら初めてパトカーに乗車した。その後、県内10か所で勤務し、最後の赴任先として思い入れのある保土ケ谷で「駐在」になることを選んだ。「50歳を超えて2つめの夢まで叶った」
○…幼少期から活発で中学、高校はバレー部に入部。「勉強よりも運動が好きだった」と笑う。警察官になってからも、50歳を過ぎるまで柔道の大会に長年出場していたアクティブな一面も。駐在時代も毎月住民と合同パトロールを行い、お祭りの見守りも私服で行っていた。「地域の人から名前を覚えられ、『駐在さん』ではなく、『雪野さん』と呼ばれることがうれしかった」と長年かけて築いた信頼関係を愛おしむ。定年を迎えた現在も、町内会から飲み会や花見に誘われる仲だという。
○…「家族を守りつつ地域を守る」を信条に、家庭の時間も大切にしてきた。休日は家事を手伝い、孫の遊び相手も務める。夢を応援してくれた妻とは犬を連れてドライブへ。「家族がいるから頑張れる。家族を大切にできなきゃ、人にも優しくできない」とその原動力を明かす。4月から交番相談員として新たなスタートを切る。「経験を活かし、また名前で呼ばれ、地域に親しまれる相談員に」と意気に燃える。
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