区内小中学校で初の民間人校長に就いた 西尾 琢郎さん 桜台小学校 49歳
学ぶ楽しさ伝えていく
○…市教育委員会が昨年、多様化する教育の課題やニーズに対して外部の価値観や革新的な視点を学校経営に取り込むことを狙い、6年ぶりに再開した民間人校長の募集に応募。6カ月にわたる実地研修後、自身が立ち上げた編集プロダクションを主とする会社の社長から転身、今春から桜台小学校の校長に就任した。「毎日なにか起きる現場。勉強させていただく姿勢で取り組んでいます」
○…これまで出版社で児童図書などの編集、IT企業や広告代理店でコンピューター・インターネット関連業務に従事した後、会社を立ち上げ、学校のICT教育実践事例の取材と編集、教材や教育書の製作など様々な仕事を経験。手がけた算数の学習漫画を読んだ子どもから「苦手だったのに、漫画のおかげで学校の授業が楽しくなった」と手描きのはがきが寄せられた時、「やりがいを感じた」
○…取材を重ねるほどに教師らの情熱に心を動かされ、「”教育”に対して真剣に勉強したい」と強く思うように。一昨年、これまで続けてきた仕事を辞め、教職大学院を受験。合格後、民間人校長の話を聞き、「とにかく手は挙げてみよう。面接の質問内容も教育を学ぶ上で勉強になるだろう」と応募。何事も常に学ぶ姿勢で取り組んできた。「私たち大人が学ぶ姿勢を見せることで、子どもたちが課題にぶつかった時、私たちが勉強していた姿を思い出して乗り越えてほしい」
○…転校が多かった小学生時代、長身のため上級生からいじめられた経験も。「子どもたちの個性は十人十色。だからこそ私たちが日々一つでも多くの引き出しを増やしていきたい」。また、出身地の兵庫県を襲った阪神淡路大震災の経験から「防災教育にも取り組みたい」と意気込む。夢の中でも仕事をするほどやりがいとプレッシャーを感じる日々。「学ぶ姿勢をずっと持ち続けたい」。”大人から子どもまで学べる場”にすべく、邁進する。
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