原発映画上映会を開く認定NPO法人WE21ジャパン・ほどがやの代表理事を務める 黒木 宏子さん 狩場町在住 63歳
「平和は自分でつくる」
○…「原発事故は他人事ではない。まずは原発について知り、考えるきっかけとなれば」。物腰柔らかな姿勢だが、目は真剣そのもの。同法人は環境・平和・人権をまもるため、アジアを中心にNGOへの助成支援やフェアトレードなどを行い、地域では物品寄付とボランティアで運営するチャリティショップ「WEショップ」を拠点に震災義援金の募集や貧困解決に向けた勉強会も企画している。
○…出産後、「子どもたちに安心・安全な物を食べさせたい」という親心で生産者へ依頼した物を共同購入する生活協同クラブへ加入。母の遠距離介護を行いながら、参加していたクラブの活動の中で印象に残っていることがある。生産者へ一部の添加物を使わないようリクエストする内に、クラブ用の生産ラインだけでなく、一般消費者用の生産ラインからも添加物が使われなくなった。「これが社会運動なんだと実感した」と活き活きと語る。
○…東京都出身。ブラスバンド部やテニス部で一致団結する楽しさを味わった。学生紛争があった大学時代は学校が封鎖されることもあったが、「毎日クラスで話し合った」と懐かしむ。民生委員として地域を飛び回る母の姿を見て育ち、「地域活動は当たり前という感覚」。同法人には14年前、ボランティアを頼まれたことを機に参加。グローバルな問題を身近に実感し、地域でボランティアとして活動する充実感と楽しさを学んだ。「自分になにかできないか常に考えています」
○…大学のボランティアスクールで出会った夫や海外協力活動にも参加する娘たちに対し「活動をずっと理解してくれて、すごく感謝している」と微笑む。夫との晩酌や孫と遊ぶことが1番の楽しみ。学生時代の友人とクラス会や花見も楽しむ。「WEショップが地域交流の場となり、スタッフたちも持ち味を発揮できる楽しい場となれば」。出会いを大切に、人のため社会のため今日も奔走する。
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