運転ボランティアとして20年間活躍する 熊谷 茂夫さん 中区在住 67歳
無理せず自分のペースで
○…公共交通機関を使っての外出が難しい高齢者や障がい者の外出をお手伝いする運転ボランティアを20年間続けている。中区在住なのに、なぜ保土ケ谷区で?との問いに、「社協でこの事業が始まったときに保土ケ谷区役所内にあった中部農政事務所に勤めていた縁で」と説明する。以来、異動で保土ケ谷を離れてもボランティアを続けてきた。その秘訣は、「無理せずにできる範囲で参加すること」
○…始めたときは40代。昨年3月に退職し今は週1回の活動だが、「現役時代は仕事を優先していたので月1回程度」と振り返る。メンバーのほとんどは、退職後の60代以上の男性なので、始めた当時は一番年下。「ボランティアでは先輩なので、年下の自分が教えたり付き添いもしました」と懐かしむ。今もメンバーは退職後の男性が多いが、「仕事をしていても無理せずに続けることができる。少しでも興味があったらのぞいてほしい」と呼び掛ける。
○…宮城県白石市の出身。幼少期に横浜に引っ越してきた。市の職員として農業指導に携わっていたこともあり、「保土ケ谷は農家が多いので知り合いも多い。縁を感じる街」と話す。長男と一緒に活動していたボーイスカウトは、今でも日曜日には参加。「小さい子を担当しているので技術よりも、遊びの中で仲間意識を育てているところ」と話す眼差しは柔和だ。
○…「昔は利用者さんを覚えるためにメモを作って勉強してね。でも今は個人情報の問題もあるから資料は仕事が終わったら社協に返す。時代の流れですね」としみじみ。毎回安心して利用してもらうために、利用者への声掛けはかかせない。坂道が多い保土ケ谷。「車椅子がガタガタしないように、遠回りしてもなるべく平坦な道を選んだり、この先はガタガタしますよと先に声をかけたりしています」と利用者を第一に考える。「体力が続くうちは続けたいです」と、まだまだ活躍は続く。
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