「帷子番所」を建設した市野屋商店店長 八ッ橋 良光さん 権太坂在住 69歳
「全力」で地域に恩返し
○…「保土ケ谷の住民は人柄がよくて心意気がいい。自分を育ててくれた地域に対して元気なうちに恩返しがしたいんだ」。地域住民の交流や観光客でにぎわう憩いの場になればと思い、昨年12月に完成した「帷子番所」の中で、郷土に関する資料に囲まれながら地域に対する熱い思いを身振り手振り交えながら語る。
○…4人きょうだいの長男として生まれ、弟や妹の面倒をみてきた。明治から続く老舗のガラス工事・販売店を営み、ガラス技能を競う全国グランプリでも賞をもらった実績もあるが、少年時代に思い描いた夢は科学者と教師。「理科が好きで飢えている人を助けてあげられるような科学者になりたいと思ったし、教師は子どもが好きだから」。仕事でも学校に出向くことが多く、子どもたちから元気をもらえるという。自身が夢見た教師に息子がなり「本当に誇らしく思う」と目を細める。
○…「手を抜いた仕事をやったとは思われたくない」との思いで仕事に打ち込んできた。もちろんプライベートでも全力。「若い頃の自分は楽天的。前を向いて一生懸命頑張ればいいことは必ず起きる」と信じてきたが、当時の交際相手で後に妻となる和惠さんから「計画をしっかりと立てていかないといけない」と諭され、「ますます好きになってなんとか振り向いてもらおう」と毎日決まった時間に電話して日常会話を交わしてきた。取材中に時折見せる夫婦間の軽妙なトークが微笑ましい。
○…古文書の読解教室を通して地域をより知りたいと思うようになった。「教科書とは違って地域の生活を身近に知ることができ、登場する人々に人間くささを感じる」と目を輝かせて笑顔で話す。帷子番所を訪れる人に保土ケ谷の歴史について聞かれると丁寧に話している姿からも地域への愛情があふれ出ている。これからも仕事にもプライベートでも地域に恩返しできるよう全力を尽くす。
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