第6回ほどがや防犯川柳コンクールで最優秀賞を受賞した 扇 浩一郎さん 川辺町在勤 43歳
「できること」全力で
○…「川柳なんて、子どもの頃国語の授業で書いたくらいだから少し恥ずかしいんですけど…」と頭を掻く。保土ケ谷警察署の生活安全課長を務め、特殊詐欺防止へ策を練っていたちょうどその時、防犯川柳コンクールへの挑戦を勧められた。昨年1年間の区内の特殊詐欺被害額は県警54署中ワースト2位。テーマはすぐに決まった。急増する「キャッシュカード手交型詐欺」に着目し、17文字に想いを込めた。
○…「お金を盗られたことよりも、家族からの信用を失ったことが一番辛い」。過去、実際に詐欺被害者が漏らした言葉だ。「犯人が奪っていくのはお金だけじゃない。自分は今まで詐欺被害を安易に考えていたのではないか」。かける言葉が見つからなかった。「被害者の方からしてみれば命を奪われるのと同じようなもの。絶対に許してはいけない犯罪だと改めて感じた」
○…福岡県出身。小学校から大学まで剣道一筋だった。大学卒業後、金融機関に勤めるも、長くは続かず退職。4年間アルバイトを転々とした。「このままではだめだ」と一念発起して志望した警察官への道。「はじめは筆記試験すらダメで。ようやく筆記試験をパスできても面接が通らなくて」。採用を貰ったのは8度目の受験だった。「拾っていただいたからには求められている以上の仕事をしたい」。平均年齢が若く、頼もしい生活安全課のメンバーを全力で引っ張っている。
○…休日は家族と過ごす。5歳の息子は仮面ライダーが大好きで「戦いごっこもよくやってますよ」と目尻を下げる。息子にカメラを向けると、とるポーズは決まって「敬礼」。「息子と過ごしたいと思うと、休日の趣味が無くなってくるんですよね」。溺愛ぶりをのぞかせた。
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