新たに保土ケ谷消防団長に就任した 久保田 重雄さん 上菅田町在住 64歳
「心の炎」は絶やさない
○…「こんな消防団になりましょう」と団長就任時に掲げた目標は「災害対応能力の高い消防団」「愛される消防団」「かっこいい消防団」の3つ。災害はいつ起こるか分からない。コロナウイルスで新しい生活様式が求められる中「今まで通りの団活動はなかなかできない。緊急出動時も団員同士距離を取ったりする必要が出てくるのでは」と今後の災害対応を全力で模索する。
○…福島県出身。大学進学を機に上京し、結婚して妻の住む上菅田町へ移り住んだ。消防団員だった義父に背中を押され、入団したのが32歳のとき。消火技術の訓練の成果を競う「操法技術大会」の選手要員としての入団だった。以降人生の半分を消防団として過ごすだけあり、思い出はたくさん。「日々の訓練や操法技術大会で入賞したこと、前団長と団員募集に奔走したこと…話し出したらきりがありませんよ」
○…高校からはじめた空手は「趣味ではなく本気」。日本空手協会の代議員を務め、大学のOB会で稽古に励む。今年笹山小学校と統合した上菅田小学校では「地域の先生」として児童らに空手を教えた。「子どもたちとのふれあいはかけがえのない時間でした。毎年こっちが元気をもらえてね」と目を細める。
○…ハリのある、良く通る声が印象的。空手や団活動の縦社会で過ごすからこそ「次の世代に負の遺産を残したくない」との想いが強い。モットーは「前人木を植えて後人涼を得」だ。新しいことを取り入れ、古いシステムは取っ払う。「やりすぎると鬱陶しがられちゃうかな」とばつが悪そうに頭を掻くも「自他共に認める熱血漢で、手抜きができない性格なんです」。取材に備えて用意してくれていたメモがそれを裏付けていた。
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