夏本番を控え、服を着たまま水に落ちてしまったときの対処法などを実際に体験する「着衣泳」教室が6月27日、狩場町の「保土ケ谷プール」で開かれ、親子連れら約15人が「いざ」というとき、慌てずに対応する術を学んだ。
この日の教室では同プールのインストラクターが、衣服を身につけたまま水に浮き、浮きながら移動する方法を指南した。指導にあたったインストラクターは「事故が一番多いのが海、その次が川。波や流れがあり、深さもある。水底が見えず、もし落ちてしまったら慌てないことが大切」という。
講座前半は服を身に付けずに参加者全員がプールの中を同方向に歩き、水流の勢いを体感。その後、「顎を上げ、手と足を大きく広げ、体の力を抜き、落ち着いて大きく息を吸う」など、ポイント指南を受けたうえで「浮く」ことができることを体験した。
「重くて泳げない」
後半はそれぞれが持参した普段着ている服を身に付け、靴を履いた状態で入水。歩いたり、泳いだりしてみると、身動きのしづらさから歩みを止めてしまう人や泳ぎを止めて途中で立ってしまう人が続出した。
スイミングスクールに通っているという小学2年生の児童は「服が重くて泳ぎにくかった。スイミングの時には25メートルなんか普通に泳げるのに、少し怖かった」と話した。
着衣状態で水に入るとどのような状態になるのかを身をもって体験した参加者は、教室の前半に学んだ「浮く方法」を着衣状態で実践。何度も繰り返すうちに、服を着た状態でも浮き続けることができるようになっていった。
まずは頭を守って
インストラクターは「川では膝より深い所では、流される危険がある。救命胴衣は体にフィットしていなければ、効果を発揮できない。誤って水に落ちてしまう時には『頭を打たないよう守り、慌てずに仰向けになり、浮くことが大切』です」などと話した。
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