岩崎中学校ハンドボール部の顧問を務める 佐藤 直博さん 45歳
信念貫く努力家
○…「子どもたちが色んな分野で活躍できるように育てていきたい」。真剣な眼差しから秘める情熱がうかがえる。岩崎中学校ハンドボール部の顧問を務めて7年目。それまでは、大崎電気工業の実業団選手として8年間在団し、3年間キャプテンとしてチームを牽引した。全日本で2位を2回、アジアで5位など世界の舞台も経験。現在は神奈川県中学校体育連盟の委員長も務めている。「出会った人に助けられてきた」
○…幼少期から五輪出場を目指すほど真剣に続けていた水泳を、骨折を機に辞めて迎えた中学生時代、「一番強い部活に入部しよう」と出会ったのがハンドボールだった。チームで一つの目標を目指すことに楽しさを感じ、のめり込んでいった。「父親のように色々なことを教えてくれた恩師」である顧問の教師との出会いも「人生を大きく変えるきっかけになった」という。
○…大学時代、初出場したインターカレッジでの活躍を見た実業団の監督から入団を誘われるも、断り続けていた。恩師に相談すると、「誰でも見れる世界ではない。可能性があるなら行ってみれば」と背中を押され、入団を決意。営業マンとして半日働きながら、午後からは練習に励んだ。キャプテンとして人の上に立つプレッシャーに飲み込まれそうになり、「地獄」のように感じた時期も。自身の経験から「一人で抱え込まず、相談相手を」と4年前から自身が教える部内では、部長とキャプテンを2人設けるようにした。
○…10年働いた後、「顧問の方が長くハンドボールに携われる」と恩師に憧れ、最初の夢であった「教師」の道へ。教育実習中に中学生時代のハンドボール部の仲間であった妻と再会し、結婚。「今が一番充実している」と話し、「子どもたちが練習している姿を見るのが一番楽しい」と微笑む。「子どもたちに仲間の大切さを伝え、応援される人間になっていってほしい」と使命感に燃える。
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