横浜保土ケ谷ロータリークラブの会長に就いた 軽部 紘一さん 保土ケ谷町在住 72歳
実直な草の根リーダー
○…「次の担い手となる若い世代をバックアップし、地域と共に活性化、発展していきたい」。54代目の会長に就任し、意気込みを語る。200以上の国と地域で活動しているロータリークラブは、ポリオ撲滅や基本的教育など人道的支援を中心に様々な社会貢献奉仕活動を行っている。「海外との架け橋となるような人材育成や区制90周年のお手伝いもできれば」と謙虚な姿勢の中に真剣な瞳が光る。
○…415年前から保土ヶ谷宿元本陣に居を構える軽部家当主。家伝によると先祖は戦国時代に北条家に仕えていた苅部豊前守康則(かるべぶぜんのかみやすのり)。1601年に幕府から保土ヶ谷宿の本陣、名主、問屋と3役を命じられ、江戸時代を通じて代々受け継がれてきた。自身もロータリークラブ会長のほか寺総代や自治会の副会長など、何役も担う。「まちのために活動することは、一族の宿命でもあると思っている」とある種の覚悟が伺える。
○…大学時代、英語を学ぶクラブに入部。卒業後は銀行員として海外出張も長く経験し、新たな価値観を吸収しながらも「日本独特の人付き合いのあたたかさを改めて実感した」。定年後は「歴史を大切に守り、後世に残していきたい」と改めて歴史を学ぶように。昨年製造開始10年を迎えた地場焼酎の新たな名づけ親でもある。「保土ケ谷に宿場が誕生して約400年。これまでの思いとこれから先の400年への夢に思いを馳せ味わってほしい」と”四百年の夢(おもい)”と命名。
○…共に古文書の整理も行う妻に対し「古い物も大事にしてくれ、よくやってくれている」と照れ臭そうに感謝する。「結婚も賭け」と冗談めいて話す夫の傍らで、「良い人に当たった。一度も怒られたことがなく、頼れる人で助かる」と妻は語る。「宿場の頃から地域で一丸となり一生懸命に取り組む雰囲気が残っている。この良き伝統を大切にしていきたい」。柔らかな物腰と実直な人柄で”まちのため”奔走する。
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