保土ケ谷警察署長に就任した 片桐 俊彦さん 57歳
「初心」に立ち返る
○…「これまで本部勤務だったので、署長になりたいと思っていた」。3月19日付で保土ケ谷警察署の署長に就任し、1カ月。「署長に就任し、責任の重さを感じて身の引き締まる思い」とやや緊張した面持ちでこれまでを振り返り、今後に向けて話すが、丁寧に発する言葉一つひとつに誠実さを伺わせる。
○…横須賀市の生まれ。「運動が苦手だった」と話す幼少期は好きな乗り物の絵を描いたり、ピアノを演奏するなど、芸術肌の一面をのぞかせる。「センスはなかった」と謙遜するが、絵画鑑賞やカラオケを歌うなど今でも美術や音楽をたしなんでいる。好きなカラオケのレパートリーはコブクロ。「歌詞が良くて唄うと感情移入してしまう」と照れながら話す。大学卒業後、「父が警察官でその背中を見てきた。やりがいを感じるならこれしかない」と警察官の道を選んだ。
○…警察官となり、長年交通関連の部署で従事してきた。きっかけは交通事故の案件を扱ったときだった。「交通事故でそれまでいた人がこんなにもあっけなく亡くなってしまうのか」と虚無感を感じ、「少しでも交通事故をなくしたい」と思い志願した。交通取り締まりなど、決して楽な仕事ではなかったが、ある取締りで「最初はムッとされたけど、相手の言い分を聞きつつ、しっかりと説得し、最終的に感謝されたことは嬉しかった」と目を細めた。
○…「区民の方々には保土ケ警察署があってよかったと思えるような仕事を努め、区民目線に立った仕事をして区の安心・安全を守っていきたい」と決意を話す。そして、「事故を減らすためにも運転にも安全運転にも努めてもらえれば」とこれまでの経験を活かしながら区民への思いを話す姿勢に力強さがあった。
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