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保土ケ谷区版 公開:2021年8月19日 エリアトップへ

英連邦戦死者墓地 150人が平和へ祈り 戦没捕虜1873人を追悼

社会

公開:2021年8月19日

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雨が降る中、150人ほどが参列し祈りを捧げた
雨が降る中、150人ほどが参列し祈りを捧げた

 狩場町の丘の上にある英連邦戦死者墓地でこのほど、第二次世界大戦中に日本軍の捕虜となり亡くなった英連邦兵士を追悼する礼拝が行われ、各国の大使館関係者ら150人ほどが参列し、戦没者への祈りを捧げた。

 木々に囲まれ、手入れの行き届いた青々とした芝生が広がる墓地には第二次世界大戦時に日本軍の収容所で命を落とした英連邦諸国(イギリス・カナダ・ニュージーランド・オーストラリア・インド・パキスタン)などの兵士ら1873人が静かに眠っている。

 英連邦は1917年に戦死者の遺体は本国に送還せず、階級差になく現地で埋葬することを決定。46年に保土ケ谷鍛錬場を進駐軍が接収し、英連邦の戦没者の墓を集め造成された同墓地には、エリザベス女王や故ダイアナ妃など要人も訪問している。

 「決してあなたのことを忘れません」「平和の休息」「最愛の息子よ」「安らかに」「あなたはいつも私たちの心の中にいます」――。そこに眠る人の名と没年月日、年齢が刻まれた墓石の銅版には家族からの思いを記したメッセージが刻まれている。

 追悼礼拝は日本軍が進めたタイとビルマ(現ミャンマー)をつなぐ「泰緬鉄道」の建設現場で旧日本陸軍通訳を務めた永瀬隆氏らが呼びかけ、終戦50年の節目となった95年に始まった。

 27年目となったこの日の礼拝には各国の大使館関係者や市民およそ150人が参列。スコットランドの民族楽器・バグパイプが独特の音色を奏でる中、イギリス地区をはじめ各国の墓地を巡り、花を手向け平和への祈りを捧げた。

 礼拝に参列した70代の女性は「ここに眠る多くの方は若くして命を落とした。墓標に刻まれた家族からのメッセージを読むと、いたたまれない気持ちになる。二度とこのような悲惨なことにならないよう願うばかり」と神妙な面持ちで話した。
 

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