神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2024年4月11日 エリアトップへ

横浜市歯科保健医療センター 障害者診療「限界近い」 二次機関拡充求める声も

社会

公開:2024年4月11日

  • X
  • LINE
  • hatena
全身麻酔下で治療に当たる
全身麻酔下で治療に当たる

 障害の影響で一般的な歯科医院では対応が難しい人の治療を担う「横浜市歯科保健医療センター」(中区)の年間受診者数がここ数年、延べ9千人を超える状態が続いている。現場で治療にあたる医師は「ニーズが上回っている状態で限界に近い。専門知識を持つ人材の育成と、新たなセンターの開設へ向けた動きを同時に進める必要性を感じている」と話す。

 「障害者歯科診療」を担う同センターは(一社)横浜市歯科医師会が運営している。知的、精神、身体の障害を持つ人が安全に治療を受けられるための設備が整えられ、「激しい体動があり、治療器具が口腔内を傷付けてしまったり、飲み込んでしまうようなリスクがある」「治療台に座っていられない」など、一次医療機関となるかかりつけ医が「治療が難しい」と判断した患者を二次医療機関となる同センターにつなぐ仕組みとなっている。

市内に1カ所

 現在、センターでは障害者診療に精通する歯科医師3人、歯科衛生士7人が治療に当たっている。横浜市内における二次医療機関は同所のみで、全ての患者ニーズを一手に引き受けている状態だ。

 昨年は延べ9320人がセンターで治療を受けた。コロナ禍で一時的に受診者数は減少したものの、ここ数年、9千人を超える数字で推移。同センターで最前線に立ち障害者の歯科診療・治療にあたる鈴木將之診療部長は「対応は限界に近い状態。ニーズがまだまだ眠っていることは確かだが、現況の体制では限界に近い」と話す。

 体動などを制御し治療を施すために全身麻酔下で治療が行われる場合もあるが、現状、4カ月後の受診となるなど、対策が急がれる。

 歯科医師会の堀元隆司副会長は「横浜市にて実施された障害者歯科保健医療に関する調査に基づき、横浜市歯科保健医療センターのあり方を検討して、ニーズに対応していきたい」と話している。

保土ケ谷区版のトップニュース最新6

茶栽培の歴史 後世へ

新井町

茶栽培の歴史 後世へ

地元の児童が新茶摘み

5月16日

川島町の林縁に大輪

準絶滅危惧種「カザグルマ」

川島町の林縁に大輪

市内唯一の自生地

5月16日

家庭との連絡法を統一

横浜市立学校

家庭との連絡法を統一

アプリ活用で新システム

5月9日

はしご酒でほろ酔い

天王町商店街

はしご酒でほろ酔い

今週末 「ちょい呑みフェス」

5月9日

区制100周年へ第一歩

区制100周年へ第一歩

実行委員会立ち上がる

5月2日

「後輩のために」20年

西谷中同窓会

「後輩のために」20年

今年も支援金を寄付

5月2日

あっとほーむデスク

  • 5月16日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook