神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2017年7月27日 エリアトップへ

鶴大生が「ことばの道案内」 駅から大学の道のり音声で

社会

公開:2017年7月27日

  • X
  • LINE
  • hatena
距離を測定する学生
距離を測定する学生

 視覚障害者向けに、音声で目的地までの道のりを伝える「ことばの道案内」。認定NPO法人ことばの道案内が手がける、この音声案内を鶴見大学の学生たちが製作した。ルートは、JR鶴見駅西口と京急鶴見駅から大学までの2本。同法人と大学のホームページで公開されている。

 ことばの道案内は、同法人が、会員の視覚障害者とともに製作しているもの。東京都内や神奈川県内の駅から行政施設など、現在、2300以上のルートが作られている。

 鶴大までの道のりを製作したのは、今年4月に正式認定された同大サークルの一つ、情報バリアフリー推進会の学生たち。正式認定前、図書館の障害者サービスとして情報保障を学ぶ中、昨年8月、同法人の講習に参加。ことばの道案内の存在を知り、共同での製作にいたった。同法人によると、大学生が一からルートを作るのは初めてという。

視覚障害者と調査

 案内製作にあたっては、学年ごとにチームを構成。初めは学生だけで実地調査を実施し、その後、実際に視覚障害者を交えてチェックを重ねた。

 「時間など場面によって、人の流れと逆行するところがあったり、判断が難しかった」。メンバーの一人、星野ゆう子さん(4年)は振り返る。

 健常者は60%〜70%の情報を視覚から入手しているとされる。それができない視覚障害者は、その他の感覚が磨かれ、「風の流れから道が拓けたとわかったり、匂いから雨が降るとわかったりする」と同法人は話す。

 平山真衣さん(3年)は、視覚障害者と調査した際、「香りでモスバーガーがあることや、坂の加減も感じていた」と驚く。樋口茉里さん(2年)は「普段は通学路。どこを通れば安全か考えていなかった。大変だったけど良い経験になった」と充実した表情を見せた。

普及に協力も

 先月、同大を会場に行われた、視覚障害者のリハビリテーションなどについて研究成果を発表する「第26回視覚障害リハビリテーション研究発表大会」。出席した視覚障害者からは「道案内があって心強かった」「経路がイメージできて助かった」といった感謝の声が寄せられた。

 同法人は大学生の協力について「視覚障害を理解してもらえ、普及につながる」と歓迎。「今後もルート製作時に協力してもらえたら」とした。サークルの顧問で同大文学部の元木章博教授は「いずれ帰りの経路も作りたい。他の道案内のサポートも検討したい」と話している。

ランドマーク税理士法人

相続税申告9,000件超、相続対策、法人・個人の税務顧問で信頼の実績

https://www.landmark-tax.com/

<PR>

鶴見区版のトップニュース最新6

国際平和願い、行動を

潮田中・林さん市場小・志村さん

国際平和願い、行動を

市長に国連訪問研修を報告

12月12日

燃やすプラ3割削減

横浜市ごみ処理

燃やすプラ3割削減

10月開始の新分別ルールで

12月12日

米のPRでおにぎり販売

鶴見小学校5年1組

米のPRでおにぎり販売

鶴見銀座商店街と協力

12月5日

「窓口カスハラ」対応苦慮

区役所

「窓口カスハラ」対応苦慮

職員要望も体制未整備

12月5日

県内最年少で国家資格合格

SFH附属中鈴木さん

県内最年少で国家資格合格

火薬類取扱保安責任者の試験で

11月28日

電柱への防犯灯設置拡充

横浜市

電柱への防犯灯設置拡充

青葉区の強殺事件受け

11月28日

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

横浜市消防音楽隊が2、3月に定期公演

入場無料

横浜市消防音楽隊が2、3月に定期公演

12月2日から27日まで事前申込受付

2月15日~2月15日

鶴見区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月13日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook