横浜市はこのほど、鶴見川水系・多摩川水系の洪水ハザードマップを新たに作成し、鶴見区内で対象となる9万8千の世帯・事業所に配布している。
このマップは、2015年に改正された水防法にもとづき、昨年、国と県が指定・公表した両水系の洪水浸水想定区域を盛り込んだもの。河川が氾濫した場合の浸水想定区域や、浸水の深さなどを色分けして表示。避難場所一覧にも色をつけ、地図とリンクさせている。
区内は矢向や市場、潮田地区など、両水系の影響を受ける区域があり、そうしたエリアはメッシュ表示にした上、より大きい方の想定で記載している。
サイズはA1版両面印刷で、対象の市内6区(鶴見・神奈川・港北・都筑・緑・青葉)に計約27万部を配る。
最大想定は駒岡の5m
新マップでは、これまでの計画規模の降雨(2日間で鶴見川は約405ミリ、多摩川は約457ミリ)に加え、想定し得る最大規模(同鶴見川約792ミリ、多摩川約588ミリ)の場合の区域も掲載している。
区内の浸水区域は、計画規模については最大で3m未満で、これまでの想定とほぼ変化はない。一方、最大規模想定では、駒岡二丁目、五丁目の一部で、2階部分まで浸水する5m未満の想定が出された。
区危機管理担当は「最大規模は1千年や1500年に一度と言われるほどのもの。それでも可能性がないわけではない。まずは自分の住む地域がどうなるか知ってほしい」と話す。
配布は対象世帯のみだが、区域外の住民でも区役所または各地区センターや地域ケアプラザなどで入手可能。市ホームページで閲覧もできる。
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