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鶴見区版 公開:2024年5月23日 エリアトップへ

「次の被害者、生みたくない」 被害者から実際の手口を学ぶ

社会

公開:2024年5月23日

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当時を振り返るAさん
当時を振り返るAさん

 誰の身にも起こりうる特殊詐欺の被害。今回、詐欺被害に遭った鶴見区内在住の女性が「次の被害者を生まないために」と取材に応じてくれた。

 Aさん(82)は区内で1人暮らしの生活を送る。

 その平穏な生活の中、4月に固定電話に掛かってきた1本の電話。「もしもし俺だよ。○○だよ」。開口一番、息子の名前が聞こえたこともあり、「声質が息子と似ているように感じて、信じてしまった」と後悔を口にする。

 「会社のお金が入った財布と携帯電話を無くしてしまった」との話に疑問を持ったものの、どうしたら良いかをAさんは尋ねた。

 すると息子を騙る犯人から、「今どのくらいお金を用意できる?」と逆に質問が。「会社に漏れると大事になるから上司と自分だけで解決したい」などと言われ、「金融機関AからはATMで、残りは金融機関Bの窓口で現金でおろして。理由を聞かれたら、孫の結婚式や就職祝いがあると言えば納得する」と細かい指示まで受けたという。

 指示通りお金を引き出した後、Aさんのもとに息子の上司を騙る者が直接訪問。お金の入った袋を受け取り立ち去った。そして2日後、連絡が無いことを不審に思い、息子の携帯電話に連絡して詐欺にあったことを理解したという。

「自分は騙されないと」

 今は失った資産は諦め、気持ちを切り替えたと話すAさん。詐欺の手口もテレビ等で知っていたが「自分がその立場になると全く分からなくなる。『自分は騙されない』と思っていたけれど、簡単に騙された。次の被害者が出ないよう、この話が少しでも役立てば」と思いを語った。

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