3月11日に開かれる地域福祉活動の催しで大型紙芝居の公演を行う「紙芝居仲間」の代表 小俣 奈理子さん 溝口在住 58歳
笑顔と仲間が原動力に
○…誰もが知っている日本の昔話を1m四方の布や障子紙に描く大型紙芝居。小学校や老人会に招かれ、定期的に公演している。今月11日には高津区役所で開かれる地域福祉活動の催しに参加し、作品を発表する。「紙芝居を見た方たちの笑顔が励みになっています。目の前で反応が伝わってくるので、今度はこうしてみよう、とかいろいろ考えると楽しくて」
○…平成11年に母校である多摩美術大学で開かれた生涯学習講座に参加。宮沢賢治の作品を紙芝居で作り子どもたちの前で発表すると好評だった。「もっと楽しませたい」という思いが膨らみ、講座終了後に受講者たちに呼びかけたのが「紙芝居仲間」の始まり。発足から代表を務め「気が付いたら10年が過ぎていました。仲間に支えられ、楽しいから続けてこられたのだと思います」と振り返る。現在50代から70代のメンバー7人で活動している。
○…「大勢の前だと普通の紙芝居では見えにくい。だったら大きい紙芝居を作ってみよう」。大型の紙芝居を考案したきっかけを話す。これまでに12作品を作ったが、絵は全て自身が担当している。まず物語を読んで場面設定を考え、布などに鉛筆で下書きした後、水彩絵の具や墨汁を使って色を付ける。たくさんの笑顔を思い浮かべながら描くから、作品はほのぼのとしたタッチになる。「逆に怖い鬼がなかなか描けなくて…」と苦笑する。
○…昭和27年、東京都生まれ。子どもの頃から絵を描くのに夢中で、中学と高校は美術部に所属。「風景画より人の表情や動きを表現するのが好きでした」。絵の楽しさを子どもたちに伝えたいと、友人と中原区でボランティアの絵画教室も開いている。散歩中は街並みや道行く人々を観察し、描く際の参考にしている。「これからも心に残る紙芝居をたくさん作っていきたい」と笑顔で語った。3人のお子さんは独立し、ご主人との2人暮らし。
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4月26日