今月から川崎市女性農業担い手の会「あかね会」の会長を務める 木所 浩美さん 下作延在住 51歳
肩肘張らず、仲間と楽しく
○…パワーあふれる女性農業者たちのまとめ役となった。メンバーは現在30代から60代の21人。野菜、果樹、養鶏、酪農と幅広く、農家の女性同士の横の連携を図っている。「上下関係のない、フラットな会。会長になったからといって肩肘張らず、今まで通り仲間と楽しく活動していきたい」とにこやかに抱負を語る。今年の活動テーマを「共にあゆもう」と決め、被災地を支援する活動も予定しているという。
○…市民に農業への理解を深めて関心をもってもらおうと平成9年に川崎市の呼びかけで発足した。花と緑の市民フェアへの参加や地場野菜を使った料理教室の講師など、年間を通して市民との交流事業を行っている。12年前、メンバーの友人から誘われたのをきっかけに入会した。「他の農業の世界の話もたくさん聞けて見識が広がりました」
○…昭和35年に埼玉県で生まれ育つ。短大を卒業後、公務員として務め25歳のとき結婚し退職した。夫も公務員だったが、実家が高津区で農家をやっていて就農するため、35歳のときに同地に移り住んだ。「ずっと事務職で、それまで土いじりはほとんどしたことがなかった。夫の手伝いをしながらハーブ栽培から始めて慣れていきました」と振り返る。太陽に合わせた規則正しい生活も10年以上が経過し「すっかり日焼けしちゃって…」と苦笑いしながらも農家の生活を楽しんでいるようだ。
○…「種からまいた野菜たちの成長を一貫して見ることができる。天候に左右されますが、手をかければかけた分、良いものができます」と農作業の魅力を語る。趣味はガーデニングで季節の花々を畑に沿って植えている。「街の景観作りは都市農家の役割のひとつだと思っています。前を通る人たちから”きれいですね”と言われるとうれしいし、花は人や街を明るく元気にしてくれますから」と優しく微笑んだ。義父と夫との3人暮らし。
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5月3日