「緑のカーテン」コンテスト(個人・ファミリー部門)で最優秀賞を受賞した 児玉 康行さん 北見方在住 69歳
「緑」があるだけで幸せ
○…ゴーヤー(にがうり)やアサガオなどを建物の壁面に育て、直射日光を妨げることで省エネ・節電効果がある「緑のカーテン」。四季折々の植物を自宅で育て、近所の人が育て方を聞きにくるほどの評判があったが、今回の応募は初めてだという。チラシをたまたま見つけ応募し「まさか最高の賞をもらえると思っていなかったので驚いた」。表彰式では区長から直接表彰を受け「とても緊張したけど、正直嬉しかった」と照れながらも喜びを表す。
○…家庭菜園や観葉植物の世話が趣味で、育てる植物は毎年変えている。昨年はヘチマやかぼちゃ、冬瓜、にがうりなどが家を覆った。「うちはほとんどクーラー要らず。窓を開けているだけで十分」と効果を実感。収穫した野菜は妻と食べた後、種を大事にとっておき、春を迎える頃に苗を育て始める。「今年の夏も応募したい。2年連続は難しいから昨年と違った工夫をしないと」。早くも”夏のカーテン”の構想を浮かべる。
○…鹿児島県出身。植物を育てる趣味は、自然が好きだった祖父の影響。「(祖父と)まったく同じ事をしている。にがうりなどを食べると故郷と祖父の味を思い出す」。約40年前に妻と一緒に高津に移り釣堀店を営んできたが、年齢や息子たちも別の仕事をしていることから、2年前に廃業した。「小さい頃来ていた少年が、大人になって子どもを連れてくる。そんな親しまれる場所を続けられて、本当に良かった」
○…「緑に囲まれているだけで幸せを感じる。私にとって一番の健康法」ときっぱり。近所の人や目の前を通る人などとは、緑を通して自然と会話が生まれる。「採れた野菜をあげたりするととても喜ばれるんです」と楽しそう。「環境に優しく、節電効果も高い。野菜も食べられて、人間関係を良くしてくれる。賞ももらって一石五鳥だよ」と笑う。「この様なコンテストで、エコの取組みが地域に広まればうれしいですね」
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4月26日