指定管理者制度を導入した川崎市民プラザの館長を務める 佐藤広四(ひろし)さん 町田市在住 61歳
家族の絆育む施設へ
○…「3社の強みを生かして、市民の方々に喜んでいただける施設にするため、スタッフ一丸となって取り組んでいます」。野村ビルマネジメント(株)、(株)ティップネス、(株)JTBコミュニケーションズの民間企業による運営が始まってから約2ヵ月が経過、今の心境を語る。「最初は不慣れな点も多かった」と苦笑するも「私たちはそれぞれの企業のプロフェッショナル。全員が市民プラザのスタッフという意識を持ち、利用者の声に応えられるようになってきた」と自信を見せる。
○…昭和54年の開館から30年以上が経過した。「これまで管理をしてこられた方々の努力と歴史を受け止めながら、私たちの力をプラスした魅力ある空間にしたい」。多いときは年間70万人以上の利用者がいたが、公共施設の増加などで、ここ数年は約半数まで減っている。「稼働率を上げるために、館の良さをPRするのも私の役目」と、車でのアクセスの良さや複合施設としての利便性を多くの人に伝える構えだ。
○…山形県寒河江市の出身。大学4年間を神戸で過ごした後、野村不動産に入社。定年まで不動産の仲介やマンション管理などで汗を流した。昨年開いたOB会で、以前の仕事仲間に誘われ館長に就任。「不思議な縁ですが、任されたからには全力を尽くす」。息抜きはウォーキングや音楽鑑賞。市民プラザでのコンサート企画など「趣味や経験を生かせることは多い。とても楽しみ」と微笑む。
○…「ここには市民に根付いた伝統の行事が多い。7月以降は大イベントが控えており、滞りなく行えるようにしたい」と表情を引き締め、川崎市や町内会との折衝など多忙な日々を過ごす。「これから初めて知る、この地域の四季に興味がある」と館長自ら施設周辺を歩き、撮影した写真を館内に飾る。「施設の周りはいいところばかり。多くの人に利用してもらい、家族、地域の絆を深められる場所にしたいですね」
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4月26日