「神奈川なでしこブランド」に認定された商品を開発した(株)LIKE TODO JAPAN製薬の代表 小野池 智香さん 北見方在住 47歳
探究心で突き進む
○…「優秀な機能を持つ乳酸菌を、もっと世の中に広めていきたい」。県なでしこブランドに認定された商品『LTJ H61-Bio』はこの思いから生まれた。抗老化などの研究成果が発表されていたが、培養が難しく商品化されない乳酸菌『H61株』に目を付けたのは2年前。「大手企業ではできない隙間産業を狙って」と温和な雰囲気の中に意志の強さがのぞく。各機関とともに、培養に最適な栄養や環境を探り念願のパウダー化に成功した。「楽しさと探究心のわく毎日だった。開発から販売へ、次のステージに進めて嬉しい」と笑う。
○…元々は、動物の食事やサプリの研究・販売会社を運営。所属する全国災害救助犬協会での、愛犬と山岳遭難者の救助活動がきっかけだった。「人が遭難する様な険しい場所。動物の体調管理は絶対」と、サプリや食事の成分を研究。「腸内を整えると薬の効きが良くなる」ことから、乳酸菌に注目した。研究を進めると世に出回っていない機能性に優れた乳酸菌が数多くあることに気づいた。「もっと手軽に摂取できれば人も動物も喜ぶ」。それまでの会社は知人に譲り、現在の会社を立ち上げた。
○…東京都出身。幼い頃から動物好きで、こっそり買ったインコを自分の部屋で育てていたことも。「癒されて、無償の愛がわく」。動物の魅力をそう語る。獣医を目指して進学した高校では、演劇部に所属。そこで照明のプログラミング操作にのめり込んだ。「色だけで朝や室内を表現でき、自分の思った通りに動くことが楽しかった」。大学は情報技術を専攻、卒業後は外資系企業のSEの道を選んだ。
○…「災害時、地元で活動するのは基本」と、5年前、北見方の消防団に所属。救命訓練や見回り活動に参加している。気が付いたのは地域の独居老人の多さだ。「『死ぬまで元気に』が誰でも理想」と、改めて健康への寄与への思いを強くする。「人も動物も元気にする企業に」。第一歩を踏み出す。
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5月3日